天宮神社
(あめのみやじんじゃ)

天宮神社は、欽明(きんめい)天皇(約1、500年前)の時、九州筑紫(つくし)国の宗像(むねたか)神社の御祭神【田心姫　命(たごころひめのみこと)・市杵島姫　命(いちきしまひめのみこと)・湍津姫　命(おきつひめのみこと)】を遷し(うつし)祭ったのが始まりとされています。
古来より武将の崇敬が厚く、現在の本殿、拝殿は5代将軍綱吉の命により、元禄10年(1697年)甲良豊前源宗賀(長野県善光寺など造営)によって完成したもので、県文化財に指定されています。
境内にある神宮寺は天台宗蓮華寺の未寺でしたが、今は舞楽の練習場になっています。毎年4月第1土・日曜日に例大祭(ほうじ祭)が開催され、国の重要無形民俗文化財に指定されている十二段舞楽が奉納されています。この舞楽は平安末期～鎌倉初期に伝えられ、江戸時代から一宮大祢宜の鈴木左近家が代々舞楽師匠方として努め、明治以降は、氏子有志が楽人兼師匠として努めるようになりました。現在、天宮地区の氏子青年団「天社轂(てんしゃこく)・「天宮神社舞楽保存会」らの手により伝えられています。
本殿東側にある御神木として祭られている「ナギの木」は樹齢1、500年余。創祀を記念して筑紫の国本宮」から苗木を持参して植えたものと伝えられています。
樹高10m枝張り9mの巨木で、県の天然記念物に指定されています。