こんにちは!ライターの守谷恵介です。
富士市の街は日が暮れると、昼間とはまったく違う表情を見せます。暗闇に浮かび上がる煙突や複雑な配管、そして工場の灯りのそばを走る岳南電車。いつもの街が少し特別に見えるような、思わずカメラを向けたくなる風景が広がっています。
今回は、富士市の工場夜景を巡りながら、岳南電車の「夜景電車」にも乗車してきました。写真を撮る際のポイントとともに、富士市ならではの夜の魅力をご紹介します。


こんにちは!ライターの守谷恵介です。
富士市の街は日が暮れると、昼間とはまったく違う表情を見せます。暗闇に浮かび上がる煙突や複雑な配管、そして工場の灯りのそばを走る岳南電車。いつもの街が少し特別に見えるような、思わずカメラを向けたくなる風景が広がっています。
今回は、富士市の工場夜景を巡りながら、岳南電車の「夜景電車」にも乗車してきました。写真を撮る際のポイントとともに、富士市ならではの夜の魅力をご紹介します。
富士山の豊富な水に恵まれ、古くから製紙業を中心に発展してきた富士市。
現在では市内各地にさまざまな工場が点在し、工場のある風景は街の日常にも溶け込んでいます。
そんな見慣れた景色も、夕暮れを迎えると一変。煙突や複雑な配管、巨大なプラントに次々と灯りがともり、幻想的な存在感を放ち始めます。
富士山や豊かな自然、住宅地、そして鉄道。人々の暮らしに近い風景と工場の灯りが織りなす競演を楽しめるのが、富士市の工場夜景ならではの魅力です。
・暗い場所で足元を確認できる小型ライトがあると安心です。
・写真をじっくり撮影したい方は、三脚や予備バッテリーも用意しておくと便利です。
・夜間は足元が見えにくい場所もあるため、歩きやすい靴で出かけましょう。
・ライトや三脚を使用する際は、周囲の方や通行にも配慮して楽しんでください。
最初に紹介するのは、「ふじのくに田子の浦みなと公園」です。
園内にある「富士山ドラゴンタワー」からは、田子の浦港や富士市街、その奥にそびえる富士山を一望できます。夜を迎えると港や工場、市街地の明かりが一斉に輝き、富士市の豊かな魅力が詰まった夜景が広がります。
撮影ポイント①(綺麗に写す)
富士山も一緒に写す場合は、満月前後の月明かりがある日を狙うのがおすすめです。月の光が山肌を照らすことで、工場夜景とともに富士山のシルエットをくっきりと捉えやすくなります。
撮影ポイント②(構図を変えてみる)
同じ場所からでも、富士山を構図に入れるか、港や工場の灯りに視線を絞るかで写真の印象は大きく変わります。あえて富士山を外し、田子の浦港や工場群を切り取るのもおすすめです。
水面が穏やかな日は、灯りが水面に長く伸び、より色彩豊かな表情を切り取ることができます。
訪れる際の注意
公園の駐車場は17時に閉門します。夜景を目的に訪れる際は、事前に利用可能な駐車場所やアクセス方法を確認しておくと安心です。
続いて紹介するのは、「ダイセル富士工場」です。
工場の東側にある「入道樋門公園」から堤防へ上がると、複雑に入り組んだ配管や塔状の設備がずらりと並ぶ、迫力満点の工場夜景が一面に広がります。
撮影ポイント①(密集感を狙う)
入道樋門付近から撮影すると、工場設備が凝縮された、スケール感のある構図が撮影できます。
撮影ポイント②(夕暮れ時のグラデーション)
日没直後は、空に残る夕焼けと工場の灯りを一緒に撮影でき、完全に暗くなってからとはまた違った表情を楽しめます。
撮影ポイント③(富士山を合わせたアングル)
堤防を西へ数分歩くと、工場のプラント越しに富士山を望める絶好のスポットに到着します。
訪れる際の注意
車で訪れる際は、入道樋門公園の駐車場を利用すると便利です。堤防周辺は、夜間暗くなる場所が多いため、足元をしっかり確認しながら撮影を楽しみましょう。
続いて訪れたのは、岳南電車の「岳南原田駅」です。
駅のすぐそばには工場が立ち並び、夜になると工場の灯りと岳南電車を一緒に楽しめる、富士市ならではの風景が広がります。
撮影ポイント①(マジックアワーを狙う)
ホームからは、工場を背景に走る岳南電車を撮影できます。特に、日没後の空にまだ青みが残る時間帯は、工場の灯りや赤い車両が夜空に映え、夜景が本格的に始まる前ならではの色合いを楽しめます。
ここからは、岳南電車の人気イベント「夜景電車」に乗って、車窓からの夜景を楽しみます。
一部の車両を消灯し、暗くなった車内から沿線の工場夜景や街の灯りを眺める特別な時間。ガタゴトと列車に揺られながら工場のすぐ脇を走り抜ける体験は、外から夜景を眺めるのとはまた違った魅力に溢れています。
今回乗車した「夜景電車」は、往路と復路で車内の照明演出が変わるのが大きな魅力です。
往路:車内の一部照明が消され、赤い照明が灯る特別な雰囲気に。
復路:終点の岳南江尾(がくなんえのお)駅で折り返した後は、鑑賞車両の照明を消灯(非常灯は点灯)。真っ暗な車内から、よりクリアに沿線の夜景を楽しめます。
満喫するためのワンポイント
夜景鑑賞にぴったりなのは、進行方向の「後ろ側」となる車両です。終点に到着すると列車の進行方向が逆になるため、折り返し時に後ろ側の車両へ移動するのがおすすめです。
往路と復路で異なる雰囲気を味わえるのも、夜景電車ならではの醍醐味です。
吉原本町駅から本吉原駅の間では、車窓のすぐ近くに迫力ある大きな煙突が現れます。
撮影のポイント
①少し下から見上げるようにカメラを構えると、高さのある煙突も画面に収めやすくなります。
②車内や窓枠をあえて構図に入れることで、「夜景電車から眺めている」という臨場感も写真に残せます。
岳南原田駅から比奈駅の間では、線路のすぐそばまで工場設備やパイプラインが迫り、工場地帯の中を列車が走り抜けていくような景色を楽しめます。次々と現れる工場の灯りを写真に収めるのも楽しいですが、ときにはカメラを下ろし、車窓から流れる夜景や列車の走行音とともに、その雰囲気をじっくり味わってみるのもおすすめです。
※運行日や料金、予約方法などは、乗車前に岳南電車公式サイトで最新情報を確認しておきましょう。
ここまでご紹介してきたように、富士市では富士山や港、鉄道など、街の日常と工場の灯りが交わるさまざまな夜景を楽しむことができます。
そんな富士市で、2026年11月14日(土)に「第16回全国工場夜景サミットin富士」が開催されます。会場となる「ふじさんめっせ」には全国の工場夜景都市が集まり、それぞれの地域が持つ夜景の魅力を一堂に発信します。
同日・同会場では「地方鉄道フェア2026」が開催されるほか、11月14日(土)・15日(日)の2日間は「田子の浦港開港60周年記念事業」も予定されています。
工場夜景、鉄道、そして港。この記事で巡ってきた富士市の魅力を、改めて楽しめる機会になりそうです。
※イベントの詳細や最新情報は、富士工場夜景公式サイト「FUJI PRIDE」をご確認ください。
Google Mapの読み込みが1日の上限を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください
富士山を背景に望む田子の浦港の工場夜景、間近に迫るダイセル富士工場のプラント群、そして工場のすぐそばを走る岳南電車。富士市には、場所によって異なるさまざまな夜の風景が広がっています。
昼間は街の日常に溶け込んでいる工場や鉄道も、日が暮れて灯りがともると、いつもとは少し違った表情に。三脚を据えてじっくり撮影するのはもちろん、夜景電車に揺られながら車窓を眺めるだけでも、富士市ならではの夜を楽しむことができます。
これから夜が長くなる季節。カメラを片手に、富士市の工場夜景を巡ってみてはいかがでしょうか。