事任八幡宮ってどんなところ?御朱印や見どころ・アクセス情報を徹底解説!
静岡県掛川市の旧東海道沿いに鎮座している事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)は、古来より日本で唯一、「願い事がことのままに叶う神社」とされる由緒ある神社。主祭神の己等乃麻知比売命(ことのまちひめのみこと)は言霊を司る神様の后神で、天と地と人とを結ぶとても大切な役割を担い、今では全国から多くの人が集まるパワースポットとして知られています。奥宮とも呼ばれる本宮へ参拝することも可能で、今回はそんな見どころたっぷりの事任八幡宮の魅力をご紹介します。
『枕草子』に登場した事任八幡宮とは
JR掛川駅から東北東へ約6.4キロ。
旧東海道(この辺りでは静岡県道415号線)沿いに鎮座する事任八幡宮は、日本で唯一、言の葉で事を取り結ぶ役目を持つ、己等乃麻知比売命(ことのまちひめのみこと)を主祭神とする神社です。神社の創建年代は不明ですが190年頃に鎮座し、この場所には平安時代初期に遷宮したと伝えられています。
その霊験は遠く京の都にまで届き、「願い事のままに叶う神社」として平安時代に書かれた『枕草子』には「ことのまま明神いとたのもし」として登場。
鎌倉時代には『方丈記』の著者・鴨長明が和歌に「ことのままの社」とその名を詠んでいます。
道路沿いに建つ一の鳥居をくぐると、清々しく落ち着いた雰囲気の境内が参拝者を迎えてくれます。
手水舎は鳥居のほぼ正面に。その右側には社務所などが建ち、摂社への階段や幹に大きなコブがある大楠は手水舎までの途中にあります。手水舎で身を清めたら拝殿へ向かいましょう。
天に願いが届く!? ご神木の大杉
事任八幡宮にお祀りされている神様は、主祭神の己等乃麻知比売命と八幡大神の三柱とで計四柱。
同神社に八幡様がお祀りされるようになったのは、武家が台頭した平安時代末期のこと。源頼義が石清水八幡宮を勧請したのがきっかけです。
摂社は五社神社と稲荷神社と金刀比羅神社の三社。
どの摂社も拝殿から向かって左側に鎮座し、ここからそのまま歩いて参拝可能です。
ご神木の大杉は本殿の東側に。
大杉の高さは約40メートル。本殿の東側にあることから「東の宮様」として敬われ、真っすぐしゅっと伸びている姿形から、参拝者の願いごとを天へ届けてくれるとされています。
手前にある祈願ろうそく立てへ、社務所で拝受した祈願ろうそくを立てて願いごとをすると、願いごとがろうそくの煙と一緒になってすっと天に届くかもしれませんね。
祈願ろうそくは三重県で作られた和ろうそくで、家内安全や交通安全をはじめ、商売繁盛、安産祈願などいろいろな種類がありますよ。
上の画像は拝殿付近から二の鳥居や大楠を見た様子です。
鳥居の右側に見える大きな楠の高さは30メートル以上。広がっている枝は本殿や拝殿のある北側を除いた三方向に伸びています。
境内の大木はどれものびやか。
木々から発せられる穏やかな空気を感じて、心が穏やかになれそう。
大楠のすぐそばでパワーチャージを!
鳥居脇の大楠は樹齢は500~600年ほど。幹に大きなコブがありその形が耳に見えることから、神様がこのコブを通じて参拝者の願いを聞いていると云われています。
久しぶりに参拝した方のなかには、「以前見た時よりも穴が塞がっているような気がする」という方も。
実は筆者もその一人。大楠は衰えることなく成長しているため、耳のように見えるコブは柔らかくなっていました。
大楠を横から見た様子
大楠は裏側へ回り込むとすぐそばまで近づける
大楠は裏側へ回り込むとすぐそばまで近づける
大楠の真下に立って、願いごとをしたり深呼吸をしたり。
三方向に広がった枝葉が参拝者を温かく包み込み、優しさと雄大さが感じられるかのような大楠のパワーを感じてみてくださいね。
一の鳥居から手水舎までの間には夫婦杉の根株や、摂社の稲荷神社と金刀比羅神社の参道入口となる鳥居があります。
両鳥居の間に見えるのは、数百年も昔から寄り添うように立っていた夫婦杉の根株です。
夫婦杉の根株
倒れる前の夫婦杉(2018年5月12日撮影)
事任八幡宮の境内の真ん中に立ってた夫婦杉は、2018(平成30)年9月に発生した台風24号により倒木。
風向きによっては摂社の鳥居などを巻き込む可能性もありましたが、それらの建造物や若い木々を避けるようにして倒れたのです。
倒れた夫婦杉の一部を加工しご神体として包んだ「繋守」は、有料(300円)にて袋の交換をしてくださるそう。今では授与していないお守りなので、お持ちの方はこちらに参拝して交換してみてはいかがでしょうか。
本宮遥拝所とむすびの神は摂社の北側に
本宮遥拝所とむすびの神は境内の北側に。
遥拝所とは、遠く離れている地点から神仏を拝むために設置された場所のこと。
事任八幡宮の本宮は旧東海道を隔てた向こう側にある本宮山の中腹に鎮座しています。「足腰が不安で本宮へは行けそうにはない。でも拝んでみたい」と思う方は遥拝所へどうぞ。
本宮遥拝所へは金刀比羅神社から向かって左側を進む方法と、一の鳥居脇の階段を上る方法との2通りあります。
むすびの神は本宮遥拝所から少し上に。
カヤとアラカシの木が石を抱くように生えていることから、子授けや良縁祈願にご利益があるとされています。
なお、むすびの神から上は禁足地なので入らないようにご注意を。
「ふくのかみ」を持って本宮を参拝!
日坂宿の端に設けられた参道へは本宮遥拝所付近から朱色の歩道橋を渡ったり、一の鳥居からいったん外へ出て改めて歩道橋を渡って向かうことができます。
参拝のポイントは、本宮の周囲に敷き詰められた白い石を拭くこと。
そのため、参拝時には社務所にある「ふくのかみ」と呼ばれる白い紙を1枚いただいてから向かうのがお勧めです。
事任八幡宮の本宮への参道(中間地点より上を見た風景)
本宮への参道途中にあるお休み処
本宮山の高さは標高約205メートルですが、同神社の本宮はもっと下の標高100メートル前後。比高(麓からの高さ)にすると50メートル以下ほどの場所です。
階段の高さや幅は不規則で、特に200段から先は、昔ながらの石段が多い印象を受けました。スニーカーや運動靴など歩きやすい靴でどうぞ。
体力に少し自信がないけれど本宮へ参拝してみたい方は、鳥居をくぐった先にある杖を借りるのが良いでしょう。使っても使わなくても、杖を持っているだけで心強いものです。
気になる階段の数は参道入口から本宮まで272段。ほぼ中間地点の休憩所でひと休みしてから向かう方の姿も。
「ことだまの杜」と書かれた案内板と鳥居が見えたら本宮はすぐそこです。お疲れさまでした。
階段を上りつめた先にある、周囲に白い石が敷き詰められた小さな祠が本宮です。
事任八幡宮は平安時代初期の807(大同2)年に現在地へ遷されるまで、こちらにお祀りされていました。
白い石を拭く「ふくのかみ」は社務所で入手可能
ふくのかみで白い石を拭く参拝者(撮影および掲載許可をいただいています)
白い石の形はさまざま
事任八幡宮で願いごとを言葉にする大切さを実感してみませんか?
参拝後は社務所でお守りや御朱印などの授与を。
お守りは可愛らしい表情の「ことのまち媛福守」や、振ると涼やかな音色を奏でる「水琴玉守」など種類が豊富。神職の方に伺うと、ピンク・黄色・水色の3色から選べる「願いかなう守」が人気だそう。
神社幕やお守りに描かれている六角形は、己等乃麻知比売命ゆかりの亀甲占いをデザインしたものなんですよ。
社務所内にはお守りなどがずらりと並んでいる
事任八幡宮の御朱印
事任八幡宮の南口鳥居
駐車場ですが上記の画像に写っている南口鳥居から向かって左側手前と南口鳥居近くにあるトイレ脇、本宮前駐車場および県道415号線沿いの臨時駐車場の計4か所。いちばん広い駐車場は臨時駐車場です。
JR掛川駅北口前から路線バスに乗車して参拝も可能です。
今度の休日には日本で唯一「願い事のままに叶う神社」と云われている事任八幡宮で、願いごとを言葉にしてお参りしてみませんか?
(文・写真:麻生のりこ)
アクセス&基本情報
| 名 称 |
事任八幡宮(ことのままはちまんぐう) |
| 住 所 |
静岡県掛川市八坂642 |
| 電話番号 |
0537-27-1690 |
| アクセス |
JR掛川駅北口7番乗り場から東山線乗車、「ことのまま八幡宮前」バス停下車徒歩すぐ(掛川バスサービス・2時間に1本程度)
掛川バイパス「八坂」I.Cから北へ約900メートル
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社務所対応時間
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9:00~17:00 ※祈祷を希望する場合は要連絡のこと |
| 駐 車 場 |
あり(4か所・無料) |
今回紹介した施設のMAP
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