「磐田市香りの博物館」で自分だけの香水作り!調香体験や見どころ・料金をご紹介
JR豊田町駅から徒歩約5分。静岡県磐田市の「磐田市香りの博物館」は、香りをテーマにした全国でも珍しい公立の登録博物館です。
館内では古代から現代までの香りにまつわる展示品のほか、企画展の鑑賞や実際に自分で香りを創る調香体験が可能。年に4回行われる企画展では展示品をただ見るだけではなく、その作品をイメージした香りを確かめることができます。
今回は見どころいっぱいの磐田市香りの博物館を、過去に撮影した画像を含めてご紹介。香り好きの方にはぜひ訪れてほしい博物館です。
磐田市香りの博物館とは
JR豊田町駅北口から真っすぐ歩いて約5分。
鮮やかな緑色をし翼を広げたかのような外観の建物が、磐田市香りの博物館です。
1階にはオリジナルの香りづくりができる「香りの体験コーナー」や、ミュージアムショップ。2階には、常設展・企画展示場、香りのVRシアターなどがあります。
1階の入館は無料ですが(調香体験は別途要費用)、2階展示室は有料です。2階へ進む際は、窓口に設置されている券売機でチケットを購入し窓口へ提示します。
2階ロビーの様子
展示品が並ぶ東側窓辺付近。常設展「香りの文化史コーナー」への出入り口は左側に
階段(またはエレベーター)を上って2階へ行くと右側に香りのVRシアターがあります。パーテーションの向こうは、右側が企画展示室、左側は常設展示室とお手洗いです。
2階ロビーには企画展ごとに変わる大きなフォトスポットや作品が展示されているので、企画展示室へ入る前からワクワクしそう♪ 企画展について詳しくは後述しますね。
展示品を日光から守るため、展示スペースが広がる2階の窓は1か所だけ。
その東側に設けられた大きな窓からは、博物館の向かいに広がる「豊田香りの公園」が一望できます。
常設展~香りの始まりは古代の四大文明から
常設展「香りの文化史コーナー」では、洋の東西を問わず香りの歴史を学べます。パネル展示や貴重な収蔵品に加え、タッチパネルの動画や音声でも分かりやすく解説されています。
展示は、入口右手のメソポタミアやエジプトといった「古代の四大文明」からスタート。突き当たりの奥一面には日本の香文化が広がり、反対側ではアラビアから18~20世紀のヨーロッパ、そして現代へと続く香りの歩みを辿ることができます。
タッチパネルは両面で4枚×4種類の説明が写真や動画と音声で紹介。
香りについて気になった事柄を気軽に学べます。
同館の収蔵点数は全部で約300点。
常設展の展示品入れ替えは年に4回、企画展と同じタイミングで行われ、それぞれ10点ほどが展示されています。
収蔵品の中で一番古いものは、ジグザグ模様が印象的な紀元前2~1世紀の「コアガラス香油瓶」。この模様には、古代人の呪術的な意味もあったと考えられているそう。
訪館時には展示されていませんでしたが、濃い青に金彩が施されている「エナメル金彩シノワズリ文ガラス香水瓶携帯ケース付き」は、密かに人気が高い一品。年に一度、同館の「コレクション展」の時に登場するのでお楽しみに。
17世紀に作られたフランス製の「木製人物像ハート形香水瓶」は、同館が収蔵している西洋の香水瓶の中で一番古いもの。
木製だと中に入れた香水が染み出たりしないのかな? と心配しましたが、同館館長の大石さんから「香水が染み出ないよう内部は二重構造なんですよ」と教えていただきました。
常設展示室の奥には、香道具や香木など日本での香りにまつわる品々が並んでいます。
仏教の伝来とともに飛鳥時代に伝えられた香りは、奈良時代に香薬を調合する練香「薫物(たきもの)」へと進化。平安時代には貴族のたしなみとなり、自分好みの香りづくりが行われるようになりました。
同館の常設展では香道具をベンチに座って鑑賞できます。源氏物語の時代から使用された香道具等を観て、平安の昔に思いを馳せてみませんか?
香りのVRシアター~映像と香りで癒されて
2階へ上がり、右手手前奥にあるのが、映像と香りのコラボレーションを楽しめる「香りのVRシアター」です。
訪館時の上映作品は「ローズ&ネイチャー」。バラ、海、昼間の森、夜の森という4つのシーンが繰り広げられていました。
上映内容は年に4回、企画展に合わせて変わるため、過去には「宇宙」や「藤」などをテーマにした映像と香りが楽しめました。
香りのVRシアターでは、中央の椅子に腰かけると香りが一番体感しやすい
映像は正面の壁だけではなく、左右や床にも映し出される(バラ)
上映時間は約5分間で、映像は正面の壁だけではなく左右や床にも映し出されます。
キラキラの合図(藤)(「家康の遺香展 ~徳川と磐田・天下人の愛した香り~」 / 2023年6月撮影)
昼間の森
画面にキラキラとした光の合図が現れたら、香りが広がるサイン!
椅子に腰かけてゆったり映像と香りを満喫できるので、展示鑑賞の前後はもちろん、途中で少し疲れたときの息抜きにもおすすめです。なお、動きのある映像が映し出されるため、床を見つめすぎると酔ってしまうこともあるかもしれません。足元の見すぎにはご注意を!
企画展~作品をイメージした香りの小瓶が人気!
磐田市香りの博物館では年に4回、企画展を開催。
企画展には展示品と解説パネルとともに、展示内容に合わせた香りが楽しめる「香りの小瓶」が置かれています。
「香りの小瓶」は毎回作品の中から十数点ほど登場。磐田市内に工場を構える「高砂香料工業(株)」の協力のもと制作されており、本格的な香りが楽しめると好評です。
2階への階段を上ると企画展のメインビジュアルを利用した大きなフォトスポットが。企画展の思い出に記念撮影をしてみませんか?
香りのVRシアター出入り口手前の空間(「世界のとびだす絵本展 ~しかけ絵本の不思議な世界~」 / 2025年4月撮影)
通路の壁はパネル展示に利用(「リト@葉っぱ切り絵展 ~香りとたのしむ葉っぱの小旅行~」 / 2025年1月撮影)
企画展の展示品は、香りのVRシアター出入り口手前の空間へも並ぶことがあります。
壁に大きなポスターが掲示されたり、展示品が並ばない場合にはフォトスポットになったりと、来館者を楽しませる工夫がされています。
さらに展示品はこの空間以外にも、前述した大きなフォトスポットの裏側や窓辺に飾られることも。2つある企画展示室をつなぐ通路の壁もお見逃しなく。
企画展示室2の様子(「香りの小瓶」は画面中央付近と左側にある2つの小さなガラス瓶)
香りの小瓶は企画展示室1にもある(猫の展示品の前にあった「肉球の香り」)
上の画像は企画展示室2の様子です。
展示室内は企画展の内容に沿うように、企画展ごとにパーテーションや展示ケースなどの配置が変化。
香りの小瓶は展示エリアのあちこちにあり、企画ごとに異なりますが「バラ」や「桜」などの花や、「メロン」や「白檀」など実際にある香りのほか、「宇宙の香り」や「大正ロマンの香り」など抽象的な香りが登場することもあります。気になる香りがあったら、ガラスの小瓶の蓋の裏側を鼻に近づけて気軽に香りを確かめてくださいね。
香りの小瓶が大好きな筆者は、展示品鑑賞とともに一度確かめ、気に入った香りがあれば鑑賞後に戻って何度も確かめて香りを楽しんでいます。
香りの体験コーナー~推しをイメージした香りもOK!
世界で唯一自分だけの香りづくりをしたい方は、1階窓口の右側にある「香りの体験コーナー」へ。
体験方法は意外と簡単。
まずはベースとなる香りの中から、一番好きな香りを選びます。
その後、備え付けのパソコンで香り診断を受けると、プリンターからマイフレグランスのレシピが印刷されるので、それを持って受付カウンターへ。
受付カウンターで体験コースを選択し、受け取った体験キットを使って調香の手順通りに香料を混ぜ合わせればマイフレグランスの完成です。
所要時間は約20分。予約不要で気軽に香りづくりができます。
※土・日・祝日や混雑時には入場カードを配布しています
印刷されたレシピには選んだ香りの説明のほか、外面的イメージと心の意識、マイフレグランスの説明とレシピが3種類載っていました。
大小のビーカーはテーブル上部の棚へ
香料の入った容器の蓋はスポイトになっている
大きなビーカーに3種類の香料を入れたら、キットに入っているマドラーで混ぜる
席に着いたら、香料を体験キットと一緒に渡される調香の手順通りに小さなビーカーへ移すだけ。
香料の入った容器の蓋はスポイトになっているので、初めての方でも安心してビーカーへ移し入れることができます。
香料はレシピ記載の分量通りに小さなビーカーから大きなビーカーへ。大きなビーカーに3種類の香料を入れマドラーで混ぜたものを大きなビーカーからボトルに移し、ラベルを貼ればマイフレグランスのできあがり♪
体験の最初に選ぶベースとなる香りは、必ずしも自分と同じ性別のものを選ばなくても大丈夫。推しの気分になりきって、香りを選んだりパソコン診断を受けたりすれば、自分が考えた推しの香りができますよ。
磐田市香りの博物館で香りの思い出を持ち帰ってみませんか?
ミュージアムショップでは香りのアイテムのほか企画展関連グッズの販売も。
作品を見て香りを楽しんで自分だけの香りを創って。磐田市香りの博物館で香り包まれる素敵な休日をお過ごしくださいね。
(文・写真:麻生のりこ)
アクセス&基本情報
| 名称 |
磐田市香りの博物館 |
| 住所 |
静岡県磐田市立野2019-15 |
| 電話番号 |
0538-36-8891 |
| 開館時間 |
9:30~17:30(入館は17時まで) |
| 休館日 |
月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)・年末年始等 |
| 入館料 |
1階(体験コーナー・ミュージアムショップ・カフェテラス)入館無料
※ただし、フレグランスの作成などには別途体験料要
2階(博物館企画展展示)入館有料 |
| アクセス |
JR豊田町駅下車、北口から徒歩約5分 |
| 駐車場 |
あり(無料) |
今回紹介した施設のMAP
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