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世界に知られた日本の象徴でもある富士山。近代史のモニュメントとも言える韮山反射炉。二つの世界遺産に代表されるように、静岡県は悠久の自然、自然にも由来する文化、そして長く重ねられた歴史によって、比類のない価値を持つ景観や名勝や地域文化資産を生み出してきました。大地の永遠の息吹が刻まれた伊豆ジオパークの堂ヶ島、そして城ヶ崎海岸。戦国期から江戸期への転換点に立つ久能山東照宮。独自の高山生態系で知られる南アルプスエコパーク。世界農業遺産に認定された茶草葉農法。遠つ淡海とうたわれた浜名湖の魅力を再発見する遠江八景。いずれも、世界にご紹介したい静岡県の宝です。
感動、信仰、芸術。人間性の高みへ登る道を示す世界遺産の富士。
世界文化遺産富士山の構成資産は、山体と一体化した富士山域内の山頂信仰遺跡、各登山道、神社や湖などの構成資産のほか、周辺の神社、富士講の施設や遺跡、湖や湧水や滝、著名展望地など多岐にわたっています。
日本の近代化の道も伊豆から。歴史が証する産業革命の世界遺産。
稼働していた反射炉が現存するのは唯一“韮山”だけです。
自然の造形の驚異にふれるとき、時間が消失し、畏敬に浸される。
西伊豆堂ヶ島周辺の海岸線は、東伊豆の城ヶ崎海岸と対照的に白っぽい岩の層から成っており、自然の造形の妙とも言うべき複雑な美を作り上げています。
太古の伊豆の火山活動を物語る、溶岩の雄々しき断崖の果て。
約400年前に噴火した大室山の溶岩流が作り出した海岸です。ゴツゴツした溶岩や海岸性の植物などを肌で感じることのできる遊歩道が整備されています。
戦国の世から近世の江戸期へ。権現造が語る爛熟と後世への眼差し。
久能山東照宮は、遺命によって徳川家康公を祀るために創建されて以来、400年の時を重ねてきました。権現造と呼ばれる絢爛たる様式の本殿、石の間、拝殿は、2012年国宝に指定されました。
3000m級の高峰に託された動植物の聖域が人々に伝えるもの。
標高3000mを超える高山を九つ数える南アルプスは、前衛を含めて広大な山岳地帯を形成し、四つの大河川の源ともなっています。南アルプスだけに生息する固有種や絶滅危惧種も多く、高山だけに残った貴重な自然の聖域が現在も保たれています。
茶、人、草。自然を生かし、自然に生かされた文化が世界農業遺産に。
静岡県の茶畑には、ほかの地域では見られない景観があります。緑が列を成す茶畑の傍らに、ススキやササの草むらが点在しています。この草むらから刈られた草は、茶畑の中に敷かれ、茶畑の土壌を肥えさせ、ひいてはお茶の味をより上質なものにするために活かされています。
遠(とお)つ淡(あ)海(ふみ)と歌われた浜名湖の、新しき遠江八景で古(いにしへ)を知る
淡水湖であった古の時代には、「近つ淡海」である琵琶湖にも比肩された浜名湖は、猪鼻湖、庄内湖、引佐細江、松見ヶ浦という四つの内湖を合わせ持ち、特に長い湖岸線もあって全国的にも稀な水辺の風景の多様さを生み出しています。
「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟 深く青く美しい、神秘の海
静岡県の海の玄関口、駿河湾。最深部2,500ⅿの日本一深い湾で、日本一高い富士山との高低差は6,000ⅿにも及びます。ダイナミックな海底地形は多様な海の生命を育み、変化に富んだ海岸線が様々な自然体験や美しい景観をもたらします。
豊かな自然環境と技術の結晶が世界に認められた伝統栽培
静岡県はわさび栽培の発祥地であり、産出額も日本一を誇ります。わさび栽培には欠かせない豊富な降雨と豊かな森、そして湧水に恵まれ、収量・品質ともに安定したわさびを育てる伝統栽培を守り続けています。
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