長者屋敷遺跡
(チョウジャヤシキイセキ)

磐田原台地西緑近くの、標高87m付近に位置します。この地には古くから土塁が残っており「長者屋敷」という字名があることから、昭和44年、遺跡の年代や性格を知るための発掘調査が行われました。土塁の規模は東西約100m、南北80m、底幅10m、上部幅3m、残存の高さ3mで、土塁の内側には濠が巡っていました。内側には、7～8世紀頃の堀立柱建物跡が見つかっています。見つかった建物は南北16.5m、東西5.5m、柱間は約2mを測るもので、当時としては大規模な建物です。この遺跡が営まれた時代は主に奈良時代で、大型の堀立柱建物跡があることから、地方官衙跡もしくは豪族の居館跡と考えられます。昭和54年に県指定史跡となり、現在は史跡公園となっています。