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安全に楽しむ

目次

マリンレジャーを楽しむために 海での安全ポイント

マリンレジャー編

気象・海象の確認

マリンレジャーやマリンスポーツを行う前には、必ず天気予報等で最新の気象・海象(潮流、潮汐など)情報を把握し、天候悪化が予想されたり、注意報が発令されている場合は、予定を中止しましょう。
また、波が高く、荒れている海には決して近づかないようにしましょう。

マリンレジャー・マリンスポーツ
事業者(インストラクター)の活用

初めてのマリンレジャーやマリンスポーツでは、安全やマナーに関する知識や経験が浅いため、思わぬ事故を招くことがあります。
不慣れな場合は、マリンレジャー事業者(インストラクター)などを利用しましょう。 また、各種団体や沿岸地域の事業者等では講習会や体験会なども行っているため、積極的に参加し、理解を深めましょう。
詳しくは各種団体や事業者へお問い合わせください。

講習会及び体験会等(各種団体リンク)

体調管理

体調が悪いときに水に入るのは危険です。
体調には気を配り、自身の体調を把握して、体調がすぐれない場合や疲労を感じたら決して無理をしないようにしましょう。
熱中症予防のために、飲料水やスポーツドリンクなどを用意し、こまめな水分補給や塩分補給を心掛けてください。

ローカルルールの確認

沿岸域で楽しむウォーターアクティビティ(遊泳、SUP、サーフィン、カヤック、水上オートバイ等)の安全を確保するため、地方公共団体では条例の制定の上、海域を指定して安全に関する事項を設定しているほか、条例の定めのない海域では、地域の経済活動や安全な海域利用への配慮から海域利用関係者(海洋レジャー団体、漁業協同組合、市町村役場、海上保安部署など)が中心となり、海域利用者の合意に基づく「ローカルルール」を自主的に定め、海域利用者間のトラブルを未然に防止する活動に努めている地域もあります。

立ち寄るマリンレジャー地の現地のルールを確認しておきましょう。

遊泳編

飲酒後の遊泳

アルコールの摂取は、体温低下による身体の循環機能低下を誘発しやすく、水中では陸上よりも身体能力が著しく低下するため飲酒後の遊泳はたいへん危険です。
運動機能の低下のほか、判断力や集中力(注意力)の低下なども引き起こされ、溺れやすくなります。
海上保安庁によると飲酒をして海水浴中に事故に遭った人の死亡率は、飲酒をしていない人の約2倍も高くなっています。海に限らず、飲酒後の遊泳はたいへん危険ですので、お酒を飲んだら泳がないようにしましょう。

離岸流に注意

毎年、離岸流によって多くの人が沖に流される等の水難事故が発生しています。
離岸流は、打ち寄せた水が海に帰って行く流れで、常に発生しています。その流速、規模は波や風の影響で変わってきます。特に台風の余波が残っている場合や波浪注意報が出ている等、「波や風が強い日」は遊泳を控えてください。
また、気象状況に注意し、悪天候時には水場に近づかないようにしてください。

※離岸流の流速は大きいもので毎秒2m/s(時速7.2km)で岸から沖方向への強い流れです。
 もし流された場合は、陸に平行に泳げば離岸流から逃れることができます。

管理されていない海水浴場

開設されない海水浴場や閉鎖後の海水浴場では、監視の目が行き届かず、安全管理体制が不十分な場所である可能性が高いため、遊泳を控えるようにしてください。
海で泳ぐ場合は、以下のように管理された海水浴場で泳ぐようにしてください。

  • 遊泳区域を示す旗(エリアフラッグ)が立てられている
  • 遊泳区域を示すブイロープが張ってある
  • ライフセーバーや監視員等が常駐している

子供の監督

比較的安全だと思われる海水浴場やキャンプ場付近の河川であっても、魚取りや水遊びなどのレジャー中に水難事故に遭うケースが散見されます。
こどもは大人と比べて危険を察知する力が弱いものです。小さな波にも足をすくわれ、沖に流されたり、溺れたりすることもあります。
保護者の方は子供から目を離さないように注意してください。

遊泳危険表示の確認

「海」といっても、遠浅の海や急に深くなったり潮の流れが変わる海、岩だらけの海など、その環境は地域によって異なります。
一見しただけでは危険性が判断できないので、「立入禁止」「遊泳禁止」などと表示がある場所には絶対に近づかないようにしましょう。

外国人の水難事故を防止するため、外国人にも遊泳危険区域であることが容易に理解できるよう、ピクトグラムの積極的な活用と多言語による標記で促しています。

自然生物に注意

一部の海水浴場において、ウニやハオコゼなどの自然生物が増え、海水浴客が怪我をするケースが散見されております。
これらの自然生物に触れないようにしてください。
万が一刺された場合は、すぐに海から出て、病院などの医療機関を受診しましょう。

<海や浜の危険生物の例>

  • カツオノエボシ
  • ハオコゼ
  • ウニ
  • クラゲ

自己救命策確保3つの基本

ライフジャケットの常時着用

水の事故で生死を分ける重要な要素となるのが、ライフジャケットの着用です。
ライフジャケットの着用を徹底するだけで、重大事故発生の確率を大きく下げることができます。
水中に落ちた時にライフジャケットが脱げてしまったり、膨張式ライフジャケットが膨らまないといったことがないように、保守・点検のうえ、体型・体格に合ったライフジャケットを正しく着用しましょう。

連絡手段の確保

水の事故は起きた時に、ライフジャケットを着用し、海に浮いていて、救助されるためには、「助けて欲しい!」 と救助機関へ通報・要請しなければなりません。
水没して使えないといった事態を防ぐため、救助機関に通報できるよう、耐水タイプや防水パックに入れた携帯電話などで連絡手段を確保しておきましょう。

118番・NET118の活用

「118番」は海の上における事件、事故の緊急通報用の電話番号です。
海上保安庁で、緊急通報用電話番号を118番(無料)として設定しています。
「NET118」は、聴覚や発話に障がいを持つ方を対象にスマートフォンなどを使用した入力操作により、海上保安庁へ緊急時の通報が可能となるサービスです。
「119番」「110番」でも緊急時の通報は可能です。番号に迷わず救助を要請しましょう。

Water Safety Guide(海上保安庁)

水難情報(静岡県警察)

協力:清水海上保安部、静岡県水難事故防止対策協議会、静岡県警察