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火の島、伊豆半島の生成を語る断崖 伊豆半島ジオパーク 城ヶ崎海岸

太古の伊豆の火山活動を物語る、溶岩の雄々しき断崖の果て。

かつて南海の火山島だった伊豆半島が、フィリピン海プレートとともに膨大な時間の流れの中を次第に北上し、日本列島に衝突して伊豆半島となったことは、現在ではよく知られるようになりました。

伊豆ジオパークを代表する景観の一つとなっている伊東市の城ヶ崎海岸も、約4000年前の火山活動によって形成されたもの。

大室山付近の火口から流れ出した大量の溶岩が相模湾まで流れ下り、その末端が荒々しい岩場の断崖として屹立しています。海水で冷やされた溶岩に見られる、柱状節理も見事。数千年前の太古の時間がそのまま岩塊化したような景観は、悠久の大地の中にうごめく巨大な力を想像させてくれます。

城ヶ崎海岸のみどころ

相模湾に流れ込んだ溶岩が複雑な地形となった城ヶ崎海岸一帯。その北部の門脇埼付近は、溶岩流の構造や地形形成のメカニズムを見る格好のポイントで、つり橋からは溶岩が冷えてゆく際に生じる柱状節理や、すでに冷えて固くなった表層を破壊しつつ溶岩が流れた経過も見てとることができます。宇根は、富戸海岸の溶岩地形を遠望できるほか、江戸城のために用意されたという築城石で知られ、また城ヶ埼海岸南部にはテーブル状溶岩のいがいが根などの見どころがあります。

城ヶ崎海岸
門脇吊橋

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