ここから本文です。
約2000万年前には硫黄島付近に浮かぶ火山島であった伊豆半島。フィリピン海プレートに乗って北上し、本州と衝突して半島となった成り立ちを持っており、太古の火山活動の痕跡を今に伝えるジオサイトの宝庫です。ここでは、ユネスコ世界ジオパークに認定されている伊豆半島ジオパークの火山、溶岩、滝、石切り場、奇岩、海触洞など、悠久の時を感じさせるダイナミックな景観を辿りながら半島を巡るコースをご紹介。ジオサイトの景観だけでなく、海越しに眺める富士山や、相模灘、太平洋、そして駿河湾へと移り変わる海の表情など伊豆半島ならではの素晴らしい眺めに出会えます。
(※時間は目安です。)
1日目 start
新東名高速道路長泉・沼津IC |
約20分 |
道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」 滞在の目安 30分 |
約50分 |
大室山 滞在の目安 50分 |
約20分 |
城ヶ崎海岸 滞在の目安 60分 |
約40分 |
白浜神社 滞在の目安 40分 |
約15分 |
下田ロープウェイ 滞在の目安 60分 |
宿泊は下田市街地周辺 |
2日目 start
宿泊先 |
約15分 |
龍宮窟 滞在の目安 30分 |
約30分 |
石廊崎オーシャンパーク 滞在の目安 20分 |
約10分 |
石廊崎 滞在の目安 30分 |
約50分 |
千貫門 滞在の目安 50分 |
約5分 |
堂ヶ島天窓洞(どうがしまてんそうどう) 滞在の目安 60分 |
約15分 |
黄金崎(こがねざき) 滞在の目安 30分 |
約10分 |
恋人岬(こいびとみさき) 滞在の目安 50分 |
約10分 |
土肥港 |
スタート
車で約20分
滞在の目安 30分
伊豆の玄関口に位置し、富士山を仰ぐ「伊豆ゲートウェイ函南」は伊豆旅行の出発点として多くの人が行き交う道の駅です。伊豆の食材を集めた飲食店やお土産店だけでなく、地域の観光情報を発信する案内所もあるので、旅の初めに伊豆の情報を集めてみましょう。
お問い合わせ
所在地:静岡県田方郡函南町塚本887-1
電話:055-979-1112
車で約50分
滞在の目安 50分
お椀をふせたような形が特徴的な大室山は、直径300mの噴火口を持つ休火山で、伊豆高原を代表する人気の観光スポットです。
山麓から標高580mの山頂までは、リフトで急勾配を一直線に登っていきます。自然の風を感じながら空中散歩を満喫しましょう。頂上についたら噴火口を散策するお鉢めぐり(約1㎞)もぜひどうぞ。伊豆七島、富士山、箱根、天城の山々まで広い範囲を眺望することができます。毎年2月に行われる山焼きも名物で、季節の風物詩になっています。
お問い合わせ
所在地:静岡県伊東市富戸先原1317-5
電話:0557-51-0258
車で約20分
滞在の目安 60分
伊東市街の南の海岸に9kmにわたって連なる城ヶ崎海岸。大室山の噴火時に流れ出した溶岩によって形成されたこのリアス式海岸の荒々しい地形は、伊豆東海岸を代表する景観のひとつです。見どころは、スリル満点の絶景が楽しめる全長48m、高さ23mの「門脇つり橋」や360度のパノラマ風景が広がる「門脇埼灯台」。周辺には遊歩道も整備されており、相模灘の絶景や四季折々の植物を眺めながら何千年も前に形成された溶岩の上を散策することができます。
お問い合わせ
所在地:静岡県伊東市富戸
電話:0557-37-6105
食事処 ぼら納屋で昼食
城ヶ崎海岸の遊歩道入口近くにある食事処。寛永3年(1627年)、紀州藩がぼら漁のために建てた漁師小屋を復元した建物で、金目鯛の煮付け定食や刺身定食、伊勢海老天丼など、伊豆の海の二大グルメをたっぷり堪能できます。金目鯛、伊勢海老以外にも、アワビにサザエ、鯛、シラスなど、地元の海の幸をふんだんに使った定食や一品料理が揃います。
お問い合わせ
所在地:静岡県伊東市富戸837
電話:0557-51-1247
車で約40分
滞在の目安 40分
伊豆国一ノ宮である三嶋大社の主祭神である三嶋大明神の后神・伊古奈比命(いこなひめのみこと)を主祭神とする白浜神社。2400年の歴史があり、古来、縁結びの神として信仰を集めています。広い境内にはビャクシン、アオギリなどの暖地性植物が繁茂し、中でもアオギリは世界の自生北限地で、天然記念物に指定されています。
神社近くの浦には透明な海と白い砂浜で名高い伊豆白浜海岸があります。
お問い合わせ
所在地:静岡県下田市白浜2740
電話:0558-22-1183
車で約15分
滞在の目安 60分
伊豆急下田駅を出てすぐの所に乗り場がある下田ロープウェイ。15分間隔で運行しており、寝姿山(ねすがたやま)山頂駅に約3分で到着します。山頂に到着すると目の前には別天地のような絶景が。展望台からの景色は伊豆三景の一つとされ、眼下に下田港を一望することができます。見通しのいい晴れた日なら伊豆七島まで見渡すことができます。
寝姿山には、縁結びのパワースポット「愛染明王堂」もあるので、ぜひお詣りを。
季節の花々を観察しながらのんびり散策した後は、山頂にあるレストラン「THE ROYAL HOUSE」(ザ・ロイヤルハウス)へ。このレストランは横浜~伊豆急下田間を運行するラグジュアリーなクルーズ列車「THE ROYAL EXPRESS」(ザ・ロイヤルエクスプレス)をデザインした水戸岡鋭治氏が内装を手掛けています。優雅な空間で名物のカツカレーやポットケーキなどのスイーツをぜひお召し上がりください。
お問い合わせ
所在地:静岡県下田市東本郷1-3-2
電話:0558-22-1211
ゴール
スタート
車で約15分
滞在の目安 30分
下田市田牛(とうじ)地区にある龍宮窟は、海食洞の上部が崩れてできた直径50mほどの天窓が広がる神秘的な洞窟です。その立体的な景観は、さながら映画の舞台のよう。洞窟上部には遊歩道があり、一周歩くことができます。上から洞窟を見下ろすとハート形に見えることから、近年はSNS映えスポットとしても人気があります。
洞窟内部や天窓周囲を歩くときは、足もとや落石には十分ご注意ください。※一部立ち入り規制区域があります。
お問い合わせ
所在地:静岡県下田市田牛
電話:0558-22-1531
車で約30分
滞在の目安 20分
伊豆半島の最南端に位置する自然公園、石廊崎オーシャンパーク。リアス式海岸の断崖絶壁に突き出した岬に立てば、左に相模灘、右に駿河湾の大パノラマが広がります。
園内の施設内にはジオを学べるコーナー「NÒTIA(ノーティア)」があり、伊豆半島の成り立ちを学べます。また、ジオガイドが常駐し、通常ガイドなしでは立ち入れないスポットへの特別絶景ツアーも用意されているのでぜひ参加してみてください。
お問い合わせ
所在地:静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎546-5
電話:0558-65-1600
徒歩で約10分
滞在の目安 30分
石廊崎一帯の海岸線は、火山からの溶岩流が海水で急激に冷やされて砕けたため、荒々しい岩塊の様相となっています。そんな断崖絶壁に建つ石廊崎のシンボルが「石廊埼灯台」。白亜の美しいこの灯台は、「日本灯台50選」の一つにも選ばれており、縁結びのパワースポットとしても知られています。
灯台の先からは右手に大海原が広がる絶景が続きます。そして急峻な石階段を降りていくと突然、神社が出現。驚くような場所に建てられたこの石室神社を過ぎ、石階段をさらに進むと、正真正銘の伊豆半島の最南端に到達します。太平洋を広く望める断崖絶壁からの絶景をお見逃しなく!
お問い合わせ
所在地:静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎
電話:0558-62-0141
ユウスゲ公園
奥石廊に群生するユウスゲを一望できる公園。険しい海岸線が続く石廊崎周辺では珍しいなだらかな地形は、約40万年前、噴火した火山の溶岩が険しい谷を埋め立てて作り出したもの。7~8月には、夕暮れから翌朝までしか咲かない可憐で美しいユウスゲの花を見ることができます。夕暮れどきの幻想的な風景を楽しみましょう。
また、このユウスゲ公園は星空の撮影スポットとしても人気を集めています。
お問い合わせ
所在地:静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎
電話:0558-62-6300
車で約50分
滞在の目安 50分
松崎町南部にある千貫門は、岩の中央が波で削られてできたトンネル「海食洞」が特徴。その姿が、千貫門近くの烏帽子山山頂にある雲見浅間神社の巨大な門に見立てられ、浅間門と名付けられましたが、見る価値が千貫文に価することから千貫門と呼ばれるようになりました。独特の荒々しい地形は、伊豆が本州に衝突して半島となる以前に噴火した海底火山のマグマの通り道が地上に姿を現したもので、烏帽子山とあわせてユネスコの世界ジオパークに認定されています。
お問い合わせ
所在地:静岡県賀茂郡松崎町雲見
電話:0558-42-0745
沖あがり食堂で昼食
西伊豆町の仁科漁港にある沖あがり食堂は、スルメイカを乗せた「イカス丼」、漁師秘伝のタレに漬けたイカの刺身と卵の黄身を乗せた「夕陽丼」、スルメイカと漬けを乗せた「いか様丼」など、名産のイカを気軽に味わえるユニークな丼ぶりが揃っています。期間限定(9月下旬~3月)の「ヤリイカ丼」や水揚げしたサザエを仁科地区の自然の中で育った鶏の卵でとじたサザエ丼、お刺身定食などもおすすめ。
お問い合わせ
所在地:静岡県賀茂郡西伊豆町仁科980-6
電話:0558-52-0018
車で約5分
滞在の目安 60分
西伊豆ジオサイトを代表する圧巻のスポットは、景勝地として知られる堂ヶ島。太古の海底火山活動から生まれた軽石や火山灰層から、独特の白い岩盤が生成されました。海食で生まれたこの天窓洞は国の天然記念物にも指定されています。周辺には亀島、蛇島、トンボロ現象で知られた三四郎島などもあり、自然の造形美にあふれています。洞窟の天井や岸壁のすれすれを進む遊覧船での洞窟めぐりも人気です。天窓洞のエメラルドブルーの空間をぜひ体感してみてください。
お問い合わせ
所在地:静岡県賀茂郡西伊豆町仁科堂ヶ島
電話:0558-52-1268
車で約15分
滞在の目安 30分
「平滑な一枚の黄金の板のやうに見える」と三島由紀夫が描写した黄金崎(こがねざき)。堂ヶ島と同じ起源の火山性の地層が、高温の温泉水や地熱の作用によって赤味や黄味を帯びた岩に変色したことから名付けられました。ガラス材料となる宇久須の珪石なども同様の熱作用に由来します。駐車場の奥には休憩施設「こがねすと」があり、お土産探しや軽食が楽しめます。夏にはその名も「FUJISAN」という富士山に見立てた巨大なかき氷が登場し、SNSでも話題となっています。そんな黄金崎のハイライトは、やはり岩肌も海も黄金色に輝く日暮れどき。タイミングが合えばぜひ足を運んでみてください。
遊歩道では落石などにご注意ください。
お問い合わせ
所在地:静岡県賀茂郡西伊豆町宇久須
電話:0558-52-1268
車で約10分
滞在の目安 50分
伊豆半島の西側、土肥温泉からおよそ8㎞南下した海岸に位置する恋人岬。その名前は遠い昔、このあたりに暮らしていた若い男女の恋物語に由来するそうです。
岬最先端の展望台には、その恋物語にちなみ恋人同士で鐘を鳴らすと愛が成就すると言われる「愛の鐘」や「金の鐘」(別名「ラブコールベル」)があります。「金の鐘」に併設された「メガネ記念碑」からは富士山を覗くことができるのでこちらも忘れずに。
二人で鐘を鳴らしたカップルには「恋人宣言証明書」が発行されるサービスも提供されているので記念にいかがでしょうか。この証明書は20年以上続く人気アイテムで、二人がその後結婚し、事務局に連絡すると記念品が贈呈される特典なども用意されています。
お問い合わせ
所在地:静岡県伊豆市小下田
電話:0558-99-0270
車で約10分
帰路
①国道136号(船原峠)経由修善寺道路修善寺IC入口まで車で約60分(35.8km 50分)
②駿河湾フェリー 清水港まで約70分
※フェリーの発着時間は最新の下記駿河湾フェリー公式サイトよりご確認ください。
お問い合わせ
所在地:静岡県伊豆市土肥2920
電話:0558-98-1217
ゴール
各スポットの詳細情報は、地図上のマークをクリックしてください。
1日目コース
2日目コース
ホーム > 静岡県のモデルコース > 【モデルコース】伊豆をぐるり! 伊豆半島ジオパークを巡る。<一泊二日・車>