中部エリアは利便性抜群の静岡市街地を中心に、北は秘境奥大井や南アルプス、西は広大なお茶畑が広がる牧之原台地まで広がるエリア。旧東海道の宿場町ならではの風情を残すエリアや、徳川家ゆかりのスポットも点在し、近世の歴史、文化を感じる旅もお楽しみいただけます。また、清水港から西伊豆・土肥港にアクセスできる駿河湾フェリーに乗船すれば、海上から富士山の絶景を望むこともできます。
グルメでは静岡茶はもちろん、駿河湾沿岸の清水港や焼津港で水揚げされるマグロ、カツオや、由比港の桜えび、用宗港のしらすなどの漁港グルメも多彩な中部エリア。そんな五感で楽しむことができる中部エリアの見どころをご紹介します。
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中部エリア観光スポット
徳川家康公とゆかりが深い静岡県。とくに中部エリアには、家康公の遺言により創建された国宝・久能山東照宮や静岡浅間神社をはじめとした数々の歴史的名所・名物があります。山間部では、絶景の秘境駅や湖上に浮かぶ吊り橋など、SNSで話題の人気スポットも。そして、静岡茶の一大産地である牧之原台地に広がる一面の茶畑も静岡県ならではの忘れられない風景です。
日本平夢テラス
日本平山頂に建つ展望施設。日本平の魅力を紹介する展示と富士山を見ながら静岡茶などが味わえるラウンジも併設。1周約200mの展望回廊は、360度のパノラマビュー、夜は夜景も楽しめます。
久能山東照宮(日本平ロープウェイ)
東照大権現として神格化された徳川家康公をまつる全国東照宮の創祀。家康公の遺言により御遺骸が埋葬されました。権現造りの社殿は国宝に指定。ロープウェイか、海側の1159段の石段でアクセスできます。
三保松原・静岡市三保松原文化創造センター みほしるべ
羽衣伝説で知られる富士山を臨む景勝地・三保松原は世界文化遺産富士山の構成資産の一つです。三保松原の玄関口にある静岡市三保松原文化創造センター みほしるべでは、富士山の世界文化遺産構成資産としての価値や魅力を発信しています。
静岡浅間神社
駿河国総社として歴代幕府の崇敬を集めた神社。家康公が元服式を行い、家光公の時代には全国の優れた職人を集め豪華絢爛な社殿を造営。江戸時代末期に再建された現在の社殿は、総漆塗り、極彩色の建築で、すべて国の重要文化財に指定されています。
静岡市立日本平動物園
約150種700点の動物を飼育。猛獣たちを様々な角度から観察できる猛獣館、頭上を鳥が飛び交うフライングケージ、全天候型のふれあい動物園など魅力ある施設が充実しています。
静岡県立美術館
東西の風景画を中心に2,700点超の作品を所蔵。富士山信仰を描いた絵画や、狩野探幽、谷文晁など巨匠が描いた富士山の作品も充実。併設のロダン館では「地獄の門」などのロダンの彫刻作品が鑑賞できます。
エスパルスドリームプラザ
清水港に隣接し、人気の寿司屋が揃う「清水すし横丁」、「ちびまる子ちゃんランド」などが入る複合商業施設。港湾の歴史を物語るテルファークレーンや大観覧車から見る富士山の絶景も楽しめます。
焼津さかなセンター
焼津港・小川港・大井川港で水揚げされた南マグロやカツオ、桜えびや地魚など新鮮な魚介が並ぶ産地卸売市場。数十店舗が軒を連ね、お土産選びのほか、大食堂では漁港らしい豪快な料理を味わえます。
岡部宿大旅籠柏屋
1836年に建てられた岡部宿を代表する旅籠。現在は歴史資料館として公開され、江戸時代の旅や旅籠の様子を学ぶことができます。土蔵を改装したおしゃれなカフェや地場産品が並ぶ物産館も併設。
蓬莱橋
大井川に架かる全長897.4m、通行幅2.4mの木造歩道橋。1879年、牧之原開墾のために架けられた農業用の橋で、世界一長い木造歩道橋としてギネス認定されています。映画やテレビのロケ地としても話題です。
ふじのくに茶の都ミュージアム
日本や世界のお茶の歴史や文化を学べるお茶の博物館。茶道のほか、抹茶挽きなどの体験ができます。小堀遠州ゆかりの日本庭園や茶室も見どころ。お茶料理がいただけるレストランも併設しています。
奥大井湖上駅
絶景スポットとして人気の大井川鐵道井川線の駅。長島ダム湖に架かる美しい鉄橋レインボーブリッジの真ん中にあり、恋愛パワースポットとしても人気。遊歩道沿いに接岨峡温泉駅まで散策ができます。
夢のつり橋
寸又峡温泉にある大間ダム湖にかかる高さ8m、長さ90mの吊り橋。エメラルドグリーンの湖面や南アルプスの自然が織りなす景色が美しく、2012年には、トリップアドバイザーの【死ぬまでに渡りたい!?世界の徒歩吊り橋】にも選ばれています。
展望台小山城
武田信玄公が築いた山城跡にある天守閣型の展望台。三日月堀や丸馬出しなどの遺構が残り、館内では小山城の歴史や武具の展示、最上階では富士山から御前崎まで全方位が見渡せます。
富士山静岡空港
雄大な富士山をバックに飛行機が離着陸する「富士山に一番近い」空港。県内有名店が集結したフードコート、静岡全域のお土産が揃う売店、呈茶コーナーなどがある石雲院展望デッキなどを楽しめます。
日本屈指の漁港、清水港や焼津港がある中部エリアでまず味わいたいのが、南マグロやカツオ。つやつやと輝く寿司や海鮮丼が人気です。また、世界で駿河湾と台湾でしか水揚げされない桜えびや、しらすもぜひ味わっていただきたい駿河湾グルメ。桜えびはサクサクのかき揚げやお刺身で、しらすは生しらすと釜揚げしらすの丼で味わってみて。静岡おでんやお茶スイーツをはじめとしたご当地グルメもご堪能ください。
桜えび料理
駿河湾名物。かき揚げや釜揚げのほか、春と秋の漁期には生の桜えびも味わます。由比港や大井川港では漁協直営店も人気。
静岡おでん
おやつ代わりに愛されてきたおでん。牛スジを煮込んだスープ、黒はんぺんなどの具材に、だし粉と青海苔をかけていただきます。
南マグロ
南半球で漁獲し、焼津港で水揚げされる天然の南マグロ。脂がのった味が濃い極上の味わいをリーズナブルに楽しめます。
朝ラー
藤枝市などでお茶取引の仕事始めや終りに朝早くからラーメンを食べたのがきっかけ。「温」と「冷」をセットで食べるのが藤枝流。
静岡市駿河区の海岸沿いの久能地区は、温暖な気候と地形を生かしたいちご栽培がさかんで100年以上の歴史があります。この地区のいちごは、太陽と海からの輻射熱を利用できるよう石垣で栽培されており「石垣いちご」と呼ばれています。いちご狩りを楽しめるのは、冬から春先(ゴールンウィークあたり)まで。紅ほっぺや章姫などの静岡県生まれの甘くてジューシーないちごを心ゆくまで味わってみてはいかがでしょうか。
また、近世の趣が残る旧東海道の宿場町を巡るまちあるきもおすすめです。かつては府中宿があった静岡街中には、駿府城公園や静岡浅間神社、徳川慶喜公屋敷跡「浮月楼」、宝台院など徳川ゆかりのスポットがあり、気軽にまちあるきが楽しめます。また、丸子宿があった静岡市の丸子地区は、旧東海道の雰囲気が色濃く残るまちなみを眺めながらのんびり歩いてほしいエリア。歌川広重の浮世絵にも描かれた丁子屋でとろろを味わったり、「駿府の工房 匠宿」で伝統工芸を体験したり、このエリアの文化を体感できるスポットにもぜひ立ち寄ってみて。
久能石垣いちご
静岡浅間神社
南側には駿河湾が広がり、北側には南アルプスの山々が連なる中部エリア。安倍川や大井川といった一級河川も流れ、気候も温暖なことからさまざまなアウトドアアクティビティをお楽しみいただけます。
一年を通して多くのハイカーが訪れる中部エリアでハイキングにおすすめしたいのは、自然の中をハイキングしながら温泉、寺院などの文化施設に立ち寄れるようコースが設定されている東海自然歩道です。東海自然歩道の中でも、竜爪山コース(静岡市)、浜石岳コース(静岡市)、満観峰コース(焼津市)は地元のハイカーにも人気のコースです。
夏には、海水浴で太陽の光を思いっきり浴びてみては。静波海水浴場(牧之原市)は、広大な白い砂浜ときれいな青い海で、全国的に知られている海水浴スポットです。また、波が穏やかな三保内浜海水浴場(静岡市)では、お子さんのいるファミリーも安心して海水浴を楽しめます。
自然豊かな山間の地域を訪れたいなら農家民宿での滞在(農泊)もおすすめ。農泊では、山菜や川魚などの山の幸を味わえるのはもちろん、自然と共生する農家の暮らしを肌で感じることができます。静岡市の梅ヶ島地区でのヤマメ釣りや、川根本町の奥大井のカヤックで湖上散歩など秘境ならではのアクティビティもぜひ体験してみてください。
満観峰
古民家での食事、宿泊を楽しむ「農泊」(川根本町)
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