静岡県で富士山を満喫しよう!
【富士山を眺めたい!】
また、富士山の絶景といえば、江戸時代後期に浮世絵師・葛飾北斎が描かれた浮世絵「富獄三十六景」の姿を思い描く方も多いのではないでしょうか。ここではその「富嶽三十六景」になぞらえ、静岡県内の様々なポイントから撮影した富士山を、現代の「静岡県 富嶽三十六景」としてまとめました。「とにかく凄い富士山を撮る人」として注目を集めた橋向真さん(1977-2023)の撮影による景色をぜひお楽しみください。
静岡県 富嶽三十六景
【富士山に行きたい!】
人々を富士登山に駆り立てるのは、頂上からの御来光や駿河湾、南アルプスをはじめとする大自然の絶景のみならず、古くから富士講をはじめとした信仰を集め、多くの芸術家を魅了してきた富士山の神秘のパワーであり、それが世界文化遺産として登録された所以でもあります。
1. 富士登山
- 富士宮口ルート
- 登山口の標高が高く、頂上までの距離がもっとも短いルート。

晴れた日には、途中で伊豆半島や駿河湾まで一望できる。
山頂までほぼ一直線のため、急傾斜が続く。また、登山道と下山道が同じとなるため、登山者優先が基本。全部で9軒の山小屋がある。 - 富士宮口登山道周辺で観察できる動植物
動物:ルリビタキ、ヒガラ、コゲラ、ビンズイ、イカル、コマドリ、ミソサザイ など
植物:カラマツ、ダケカンバ、シラビソ、オンタデ、ムラサキモメンヅル、ブナ、ミズナラ、フジハタザオ など
- 御殿場口ルート
- 登山口の標高が高く、頂上までの距離がもっとも短いルート。

標高1,440mの新五合目からスタートするルート。およそ300年前の宝永山の噴火により、周辺には植物がほとんどなく、晴天時の陽射しを強く感じる。山小屋は全部で5つと少なめだが、途中適度に休憩をとるよう心掛けたい。下山道は七合目から新五合目まで「大砂走り」と呼ばれる厚い火山灰地。歩くたびに足首まで沈み込みながら下って行く。スピードの出し過ぎに要注意。 - 御殿場口登山道周辺で観察できる動植物
動物:コガラ、アカハラ、キビタキ、メボソムシクイ、コルリ、ゴジュウカラ など
植物:フジアザミ、ノコンギク、ヤマホタルブクロ、カリヤスモドキ、バッコヤナギ、フジイバ など
- 須走口ルート
- 登山口の標高が高く、頂上までの距離がもっとも短いルート。

子どもからお年寄りまで安心して登れるコースで、高山植物が多く自然観察を楽しめるルート。山小屋も全部で13ヶ所。本八合目で山梨県側の富士吉田口登山道と合流し、そこから先は混雑するので転倒や事故に注意しながら登りたい。下山道は七合目から砂払五合目までが「砂走り」。スピードの出し過ぎに要注意。 - 御殿場口登山道周辺で観察できる動植物
動物:イワヒバリ、ウソ、キクイタダキ、ホシガラス、カヤクグリ、サメビタキ など
植物:コケモモ、イワオウギ、ミヤマオトコヨモギ、ツバメオモト、タケシマラン、コイチヤクソウ など
登山マナー
- 登山道から外れない
- 登山道以外は落石を引き起こす危険があります。 また、富士山特有の貴重な植生を踏み荒らすかも知れません。休憩場所として利用することもマナー違反です。
- ゴミは必ず持ち帰る
- 捨てられたゴミは分解しないで、そのまま残ってしまいます。 必ずお持ち帰りください。また、自分のゴミだけでなく、他の人が落としたゴミも積極的に拾い持ち帰りましょう。
- 動植物や石をとらない
- 富士山の動植物は、特殊な環境下で一生懸命生きています。 その貴重な生態系を守るため、動植物や溶岩などを取らないこと。 五合目以上はおおむね自然公園法に基づく特別保護地区になっています。
- ペットを連れて登らない
- 富士山に生息する動植物への脅威や病気の感染など、害を与える恐れがあります。 また、他の登山者の迷惑になる場合もあります。
- ストックの先にはキャップをする
- 富士山の地面はとても崩れやすく、もろくなっています。ストックを利用する場合は、キャップを付け、登山道の侵食を軽減しましょう。
- 登頂記念の落書きをしない
- 富士山にある施設や石などへの落書き、石を使って描く絵や文字による落書きは厳禁。 景観をこわすだけでなく、野生生物に悪影響を与える危険があります。
- トイレはきれいに使用する
- トイレにゴミを投げ入れてはいけません。 富士山には、環境に配慮したバイオトイレが設置されています。
※ ご利用の際は、トイレの管理維持のための協力金(200円程度)をお願いします。 - アイドリングをしない
- 富士山のきれいな空気を汚し、生態系に悪影響をおよぼす恐れがあります。
美しい富士山を守るため、アイドリングはやめましょう。
2. 富士山五合目観光
3. 富士山ハイキング
コースを楽しむ前にお読みください。
- タイムスケジュールについて
- 一般的なコースタイムよりもゆとりをもって設定し、歩く時間に加えて休憩やお昼ご飯などの時間まで含めたタイムスケジュールです。ただし、歩行スピードや休憩の取り方には個人差が大きいので、あくまでもプランの一例としてご参考ください。
- 標高差について
- コース内における一番標高の高い場所と、一番低い場所との、おおよその最大標高差です。
- 適期について
- スノーハイキングは、雪の中をハイキングできる期間としての適期としています。逆に、その他のコースは、雪の心配をせずに歩けるおおよその期間を適期としました。ただし、いずれもその年の気象状況により、降雪や残雪の状況は異なりますので、目安程度にお考えください。
- レベルについて
- 各コースにおける体力レベルや難易度の目安として、「ピクニック」「ハイキング」「トレッキング」という3つの名称でグレーディング(分類)しました。
「ピクニック」は、歩行距離が4km未満、歩く行程や距離がやさしく、運動靴でも歩いてこられるレベル。山歩きの初心者、未経験者でも体力的に無理なくのんびり森を散策してこられるようなレベルです。
「ハイキング」は、約4km以上の歩行距離と、900m以下位の標高差で、ある程度のアップダウンがあり、運動靴ではなくトレッキングシューズ、ザックに雨具などの山歩き基本装備を整えてのぞみたいレベルです。
「トレッキング」は、約8km以上の歩行距離と、1000m以上の標高差の上りまたは下り坂があり、山歩きの醍醐味や歩きの充実度も高い。装備や服装はもちろん、ある程度の登山経験や運動習慣のある方向けのレベルです。
富士山腹の山歩きを楽しむために
山はたくさんの喜びや感動を与えてくれますが、一方で自然はいつなんどき突然牙をむくかもしれない怖さもあります。やさしいピクニックコースと言えども、今回ご紹介しているコースは、どのコースも標高1000mを超えた山の中です。「やさしいから」と、一般の観光地のような感覚・気分で入山し、事故や遭難などを起こしてしまってはよくありませんので、富士山腹の山歩きを楽しむするうえで注意点したいことについて、自分が思うところをお伝えしておきたいと思います。
- 1)山を歩く服装・装備を整え、山のマナーを守りましょう
- 富士山は標高が高いため、五合目から下といえどもある程度の標高があります。下山を楽しめるコースは概ね標高2500m~1000mの山の中で、いわゆる中級山岳とよばれるレベルの山岳地です。当然、気温は下界よりも随分と低く、風は冷たく、天候も変わりやすい山特有の気象条件にさらされることになります。もちろん、歩くコースによって特徴もリスクのレベルも当然変わってきますが、「下山はやさしいから」と甘くみて、軽装で歩いたりすることは避けましょう。また、山小屋の周辺以外はトイレはありませんし、五合目から下は営業している山小屋はほとんどありません。補給食や飲料水の携帯、ゴミの持ち帰り等は当たり前ですが、休憩の際には道をあけたり、下山していて登山者とすれ違う際には、原則として「登る人」優先に道を譲るなど、皆が気持ち良く歩けるように、山の基本マナーを知り、守りましょう。
- 2)道迷いに気をつけて|初心者は経験者やガイドとご一緒に
- 五合目から下の道は、たくさんの遊歩道や登山道、林道などがあって、「下山」することを含め多彩なコースを設定できる魅力と、登山者が少なく静かな山歩きを楽しむことができる魅力があります。ただ、それは裏を返せば道を間違えやすかったり、道が少し不明瞭であったり、迷いやすかったりするともいえます。歩くコースによっても異なりますが、道標は、五合目から上に比べれば、はるかに整っていません。そもそも、下山は登りにくらべて分岐点などを見逃したり、違う道へ進んでしまいやすかったりする特徴もありますので、山を歩く際には必ず地図を持ち、初心者だけでの入山は避けましょう。初心者の方は経験者やガイドなど山慣れた人と一緒に歩くことをお勧めします。
- 3)どのくらい下るのか?標高差に注意して|膝が弱い方はご注意を!
- 下りは、登りよりも体力的な消耗度は少ないものの、足腰へかかってくる荷重は登りよりも大きくなります。標高差1000m以上を下るようなコースの場合は、工程のほとんどが下りであったとしても足腰への負担は大きなものとなり、下山といえども一定の体力が必要です。コースを選ぶ際には、スタートからゴールまでの標高差で何m下るのかに気をつけましょう。足腰に不安のある方や体力に心配のある方は特にご注意ください。
- 4)その他
- 紅葉のシーズンも終盤になると、登山口によっては五合目へあがるバスが無くなり、また、あがっていく道路そのものが冬季閉鎖などで通行できない場所もでてきます。下山だけの山歩きは、スタートとゴールとが別の場所になるため、山歩きの計画を立てる際には事前に交通情報や移動方法をよく考えてプランニングしましょう。
万一、事故や道迷いなどトラブルを起こしてしまった場合、自分の意思で山に入り自分で起こしたことは自分の責任となります。トラブルを、誰かのせい、何かのせいにしない心がけと準備が、自分の身を守ることにつながります。然るべき準備を整えて、富士山五合目以下の山歩きを、大いに楽しみましょう!
富士山一周ロングトレイル
山頂以外も魅力的な富士山!富士山一周など、富士山周辺を歩いて楽しむルートを紹介します。
静岡県は、国、山梨県、関係市町村等と連携し、富士山の世界遺産登録にあわせ、構成資産を巡り富士山周辺を歩いて楽しんでもらうルート「富士山一周ロングトレイル」を公開しました。 この度、富士山 の眺望 ポイント等 を追加し、より魅力的なルートにします。
メインコース(太字は世界遺産構成資産です。)
- メインコース1(PDF:5,532KB) 富士山本宮浅間大社⇔大石寺⇔白糸の滝
- メインコース2(PDF:4,952KB) 白糸の滝⇔田貫湖⇔人穴富士講遺跡⇔猪之頭公園
- メインコース3(PDF:3,370KB) 猪之頭公園⇔麓⇔割石峠(静岡県、山梨県県境)
- 山梨県区間はこちら http://www.yamanashi-kankou.jp/gururifujisan/index.html
- メインコース4(PDF:8,868KB) 冨士(須走)浅間神社⇔桜公園⇔富士山樹空の森
- メインコース5(PDF:1,342KB) 富士山樹空の森⇔須山浅間神社⇔十里木パーキングエリア
- メインコース6(PDF:1,403KB) 十里木パーキングエリア⇔勢子辻⇔村山浅間神社
- メインコース7(PDF:1,552KB) 村山浅間神社⇔山宮浅間神社⇔富士山本宮浅間大社
サブコース(太字は世界遺産構成資産です)
- サブコース1(PDF:2,918KB) 富士山本宮浅間大社⇔山宮浅間神社⇔富士山本宮浅間大社
- サブコース2(PDF:2,178KB) 田貫湖⇔長者ヶ岳⇔天子ヶ岳⇔田貫湖
- サブコース3(PDF:2,137KB) 田貫湖⇔田貫湖(田貫湖一周)
- サブコース4(PDF:2,185KB) 猪之頭公園⇔陣馬の滝⇔人穴富士講遺跡⇔猪之頭公園
- サブコース5(PDF:2,055KB) 毛無山駐車場⇔毛無山⇔地蔵峠⇔毛無山駐車場
- サブコース6(PDF:1,973KB) JR駿河小山駅⇔明神峠⇔三国山⇔大洞山⇔富士(須走)浅間神社
- サブコース7(PDF:1,759KB) 須山浅間神社⇔忠ちゃん牧場⇔弁当場⇔水ヶ塚公園
- サブコース8(PDF:1,877KB) 愛鷹山登山口⇔黒岳⇔越前岳⇔十里木パーキングエリア
- サブコース9(PDF:1,841KB) 十里木パーキングエリア⇔自然環境保全ひのきの森⇔勢子辻バス停⇔十里木パーキングエリア
サテライトコース(太字は世界遺産構成資産です)
- サテライトコース1(PDF:1,932KB) JR駿河小山駅⇔明神峠⇔湯舟山⇔サンショウバラの丘⇔不老山⇔JR駿河小山駅
- サテライトコース2(PDF:1,813KB) JR足柄駅⇔JR駿河小山駅⇔足柄万葉公園⇔足柄城址⇔JR足柄駅
- サテライトコース3(PDF:2,119KB) JR足柄駅⇔足柄城址⇔金時山⇔JR足柄駅
- サテライトコース4(PDF:2,006KB) JR御殿場駅⇔御殿場プレミアムアウトレット⇔乙女の森公園第1キャンプ場⇔JR御殿場駅
【富士山を学びたい!】
1. 富士山の概要
富士山は日本最高峰の標高3776.12 mの活火山。今から約70〜20万年前に活動を開始し、噴火を繰り返すことで約1万年前に現在のような美しい円錐形の火山となったと考えられています。2013年6月にカンボジアで開催された世界遺産委員会で、世界文化遺産に登録されました。この富士山を「永く守る」「楽しく伝える」「広く交わる」「深く究める」をコンセプトに、2017年に開館したのが静岡県富士山世界遺産センターです。富士ヒノキを繊細に組み上げ、逆さ富士のような逆円錐形のフォルムが美しい建物が特徴で、富士山の芸術性や信仰の歴史、火山としての生い立ちなどを、富士登山を疑似体験しながら学ぶことができます。富士山の奥深い魅力をじっくりと学んでみてはいかがですか。
2. 世界文化遺産富士山
世界文化遺産として知られる富士山。その構成資産は多岐にわたります。静岡県側では、標高1,500m以上(8合目以上)の部分が、世界遺産を構成する資産の主体となっています。山頂の信仰遺跡群および、大宮・村山口登山道(富士宮ルート六合目以上)、須走口登山道(須山御胎内周辺と御殿場ルート一部)、須走口登山道(須走ルート)などが主な部分です。 このほか、富士山信仰の中核をなす富士山本宮浅間大社、冨士浅間神社(須走浅間神社)、西側の麓にある人穴講遺跡、水景として名高い白糸ノ滝、また遠景として富士山を仰ぐ三保松原も、構成資産となっています。2. 富士山周辺アクティビティ
富士山麓朝霧高原に広がるまかいの牧場(富士宮市)では、ファミリーにおすすめのスポット。乳しぼりやミルクやり体験で生き物たちと触れ合えるほか乗馬体験やバター作りなども楽しめます。また、テラスの開放的な空間で、ジンギスカンなどのBBQが楽しめます。 湖面に映る富士山の姿で知られている田貫湖(富士宮市)では、BBQはもちろん、キャンプやサイクリングもおすすめ。美しい湖畔を眺めながら過ごす時間は、忘れられない思い出になるはず。入漁券を購入すればヘラブナ、ブラックバスなどの魚釣りもできますよ。
キャンプ・グランピング
朝霧高原の一角に位置する田貫湖(富士宮市)には、広大なキャンプ場があります。春は湖畔沿いに約350本のソメイヨシノや山桜が咲き、初夏には南側テントサイト周辺に蛍がやってきます。秋が深まるころには、澄んだ空に光る満点の星空も。湖畔で4月と8月のそれぞれ1週間だけ見られる「ダイヤモンド富士」は、富士山頂から朝日が昇り金色に輝く絶景として知られています。また、雄大な富士山を背景に羊が放牧されている姿を眺めることができるまかいの牧場(富士宮市)では、グランピング施設「森のかくれ家」が。スタイリッシュなテントで寛いだり、景色を堪能しながらの食事など、ゆったりとした時間を過ごすことができます。気軽に楽しめる日帰りプランも用意されているので、贅沢気分を味わいたい方におすすめです。
サイクリング・パラグライダー
東京2020オリンピック・パラリンピックでロードレースのゴールとなる富士スピードウェイ(小山町)がある富士山エリアは、サイクリングが盛ん。富士山1周ルートなど本格的なコースから、ファミリーで楽しめる田貫湖の湖畔サイクリングまで、目的に合わせて楽しめます。さらに、富士山周辺にはパラグライダーに挑戦できる施設もあり、初心者の方でも利用することができます。アサギリ高原パラグライダースクールでは、すべての体験フライトコースに昼食が付いた格安プランを提供。小さいお子様(5歳~)から大人まで挑戦することができます。朝霧高原で約20年の歴史を持つパラグライダースクールのスカイ朝霧では、インストラクターと2人乗りのタンデムコースと自分の力でフワッと飛ぶ半日体験コース、両方のセットコースを用意しています。