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しずおかツーリズムコーディネーター通信2022年2月号

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~広大な敷地に広がる自然、古を感じる寺院~JR袋井駅前よりバスで約10分、遠州三山(可睡斎、油山寺、法多山尊永寺)のひとつである「可睡斎」を紹介します。

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静岡県中東遠エリアにある袋井市は、江戸と京都を結ぶ東海道五十三次において西からも東からも27番目の宿場、ちょうど真ん中(遠州弁で「どまんなか」)の宿場です。
 その袋井市の北部にある約10万坪、約33万㎡にも及ぶ広大な敷地をもつ可睡斎は、室町時代初期、応永8年(1401年)恕(じょ)仲天誾(ちゅうてんぎん)禅師によって開山され、当初、「東陽軒」と呼ばれていました。
 この「東陽軒」がなぜ「可睡斎」となったのでしょうか?それには、江戸幕府初代将軍・徳川家康公が深く関わっています。第11代住職仙(せん)隣(りん)等(とう)膳(ぜん)は、小僧時代に臨済寺(静岡市)で今川義元の人質となっていた松平竹千代(後の徳川家康公)の教育を受け持っていたことがありました。この縁から、浜松城主となった家康公が、等膳和尚を城に招いた際、道中の疲れもあり当時の懐かしむ話をしている最中に、和尚は居眠りをし始めてしまうのです。それを見た家康公は、「和尚 眠るべし」と許し、それ以来、等膳和尚は、「可すい和尚」と呼ばれるようになり、寺の名も「可睡斎」と呼ばれるようになったそうです。この故事を伺い、なるほど!と納得してしまいました。
 この可睡斎では、年に一度、日本最大級のひなまつりが開催されており、圧巻の見応えだと伺い、訪れてみました!(※開催期間:1月1日~3月31日)

 可睡斎に到着したら、まずは、総門から入りましょう!堂々たる総門ですね。新しい印象ですよね。実は、以前の総門は、2018年9月末の台風により倒壊してしまったため、2019年11月に再建されたのだそうです。
 さらに前方に進むと山門が。この山門は、建築界の重鎮であった伊東忠太氏により設計されたものだそうで、山門両脇の金剛力士像もなんとも迫力のあるお姿!りっぱな山門ですね。
 山門をくぐり抜けるとすぐ右手には、大きな笑みを浮かべた「おさすり大黒様」がありました。この大黒様は、参拝者が「ひとさすりで福を招き、ふたさすりで徳を授かり、みさすりで満足を戴く」と、丁寧になでるのでこのようにお腹が光っているのだそうです。皆さんもお越しになった際は、是非さすってみてくださいね。
 それでは、大黒様をあとに総受付に進みましょう。ここで拝観の受付を済ませ、ひなまつり会場へと入ります。ひな飾りが展示されている建物は、「瑞龍閣」と呼ばれるもので、昭和12年(1937)に建築された総檜造りの二階建ての建物。安土桃山時代を彷彿とさせる書院造風です!
 その二階の100畳の大広間に入るとなんと!今にも天井に届きそうな雛段に数えられないほどのお雛様が飾られているではありませんか!雛壇は、32段、お雛様の数はなんと1200体!日本最大級だそうです!可睡斎では、供養を終えた雛人形に新たな命を吹き込み、多くのみなさんにその姿をお見せするため、平成27年(2015年)から「可睡斎ひなまつり」を開催しています。雛人形の数だけではなく、天井画、襖絵にも見入ってしまう程、まるで美術館に入っているような、しばし時が止まったような、タイムスリップしたかのような錯覚になりました。皆さんにも、是非訪れて頂きたいです。必見ですよ!
 建物内では、同時期に、室内ぼたん苑を開催していますので、圧巻の雛壇をご堪能いただいた後は、華やかで美しいぼたんもお楽しみくださいね。
 可睡斎は、敷地が広い上に、拝観ポイントが40か所もあるというので、全てを観て廻るのには、4時間半はかかるのだそうです。敷地の広さにびっくりしながら歩いている内に、奥の院近くに、興味深いものも見つけました!三方ヶ原の戦いで武田信玄の武田勢から逃れ、洞窟に隠れて命拾いをしたとされる「出世六の字穴」です。現在内部には、入れませんが数字の六の形状となっておりぐるりと回る穴になっているようですよ。徳川家康公がここで命拾いをした後、国を平定し、天下泰平の世を作ったという出世の故事になぞらえて「出世六の字穴」と呼ばれるようになったそうです。ここは、本当に徳川家康公ゆかりのお寺なんだなぁとつくづく実感しました!
 ほかにも可睡斎では、朝の坐禅体験、写経体験等のプログラムが提供されています。日常の生活を離れ、自身のことを見つめなおし、リフレッシュしてみては如何でしょうか?
春には、室内でぼたんの花を、初夏にはぼたん(60種2000株)や鷺草、秋には、イチョウ、モミジの紅葉等、四季折々の花等をお楽しみいただけます。
 また、東側の丘陵にある約10万㎡の「可睡ゆりの園」では、5月末から7月初旬にかけて丘一面に150株200万本のユリの花が咲き誇り、甘い香りで漂う園内が、多くの人で賑わいます。
 最後に、恒例のグルメのご紹介です。可睡斎では、一年を通して精進料理(※要予約)をご堪能いただくことができ、ひなまつり開催期間中は、特別ひな御膳(※要予約)をお楽しみいただけます。夏に開催される遠州三山風鈴まつり期間限定の「精進アイス」や「水無月ぜんざい」もおススメですよ。
 また、可睡斎参道にあるお店では、東海道中膝栗毛にも登場したとされる「たまごふわふわ」をお召し上がりいただけます。袋井宿大田本陣で朝食の膳にも出されていたという高級料理だったそうですよ。「たまごふわふわ」を食べて江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わってみては如何でしょうか?

可睡齋では新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、「マスクの着用・検温・アルコール消毒等」を実施しておりますが、国・自治体の意向に伴い、「緊急事態宣言発令地域(自治体独自も含)」並びに「まん延防止等重点措置発令対象地域(各自治体の外出自粛等も含)」から、当齋へのご参拝の自粛をお願いしております。 また、対象外地域の方におかれましては、感染症対策を行い慎重な行動をお取りいただきますようお願いいたします。
お問合せ先: 
・可睡斎
〒437-0061 静岡県袋井市久能2915-1
TEL:0538-42-2121
HP: https://www.kasuisai.or.jp/
・袋井市観光協会
〒437-0023 静岡県袋井市 高尾 1211-1
TEL:0538-43-1006
HP: http://www.fukuroi-kankou.jp/

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    大雛壇

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    可睡ゆりの園

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    特別精進料理 ひな御膳

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    袋井宿たまごふわふわ

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