報恩寺
(ほうおんじ)

慶長9年(1604年)の創建で、本尊は行基菩薩が木の根で作ったとされる釈迦牟尼如来の座像です。
全国的には2月15日に行われる釈迦祭ですが、ここ報恩寺では毎年3月15日に行われます。この「お釈迦様」の縁日には、植木市が開かれ、露店や見世物小屋が立ち並び、JR菊川駅周辺はたいへんなにぎわいでした。農協組織が充実していなかった戦前はここが苗木の一大市場としての役割を担っていたようです。
特に3月は苗木の植栽に最適とされており、「この月釈迦祭で買った松の木を逆さに植えても根はつく」という言葉があるほどです。
現在も、縁日に植木市が開かれ、また駅前商店街組合が共催して甘酒のサービスなども行い賑わっています。