木下惠介記念館（浜松市旧浜松銀行協会）
(きのしたけいすけきねんかん（はままつしきゅうはままつぎんこうきょうかい） )

木下惠介記念館は、浜松市出身で戦後日本を代表する映画監督である木下惠介の功績を伝える文化施設です。平成21年（2009年）に、浜松市指定有形文化財である「旧浜松銀行協会」内にリニューアルオープンしました。
第一展示室では、木下惠介の書斎が再現され、生い立ちをたどる写真等が展示されているほか、生前愛用した家具、灰皿、飾り物なども展示しています。
第二展示室では、木下惠介監督の作品の映画ポスターや各賞受賞のトロフィーを中心に展示しています。日本映画史に輝く名作『二十四の瞳』をはじめ、ヴェネツィア国際映画祭正式出品の『楢山節考』、日本初のカラー映画『カルメン故郷に帰る』、 米アカデミー賞外国語作品賞ノミネート『永遠の人』など世界が認める功績数々を紹介します。
そのほかに、建物の設計者である、浜松市出身の中村與資平の資料室（中村與資平資料室）も併設されています。中村與資平の関連資料をはじめ、「旧浜松銀行協会」の模型、当時使われた部品や図面、デザイン画を総合的に展示しています。
2階にあるアートホールでは、毎月第3日曜日に、木下惠介監督生涯の全作品49本から特集を組んで、上映会を開催しています。日本映画の黄金時代に、黒澤明と共に人気・評価を二分し、日本映画界の一時代を築いた天才監督である木下惠介の映画に親しむ機会です。