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静岡県西部エリアの歴史スポットを日帰りで巡るコースです。遠州地方には戦国時代の息吹を残す旧跡が数多く残り、歴史に名を残す武将たちの足跡をたどることができます。まずは、この地を象徴する二つの名城へ。山内一豊公ゆかりの掛川城天守閣に立ったあとは、出世城の別名を持つ徳川家康公ゆかりの浜松城へ向かいます。さらに西へ足を延ばし、井伊直虎の菩提寺として名高い龍潭寺(りょうたんじ)では、「東海一の名園」と称賛される小堀遠州作の庭園で気品と静寂が漂う「綺麗さび」の世界に浸りましょう。様々な名所・旧跡を駆け抜ける旅の道中では、この地域の特産品もぜひご賞味ください。
(※時間は目安です。)
1日目 start
東名高速道路掛川IC |
約10分 |
掛川城 滞在の目安 60分 |
約20分 |
秋葉総本殿 可睡斎(かすいさい) 滞在の目安 60分 |
約40分 |
浜松城公園・浜松街中 滞在の目安 60分 |
約40分 |
龍潭寺(りょうたんじ) 滞在の目安 30分 |
約5分 |
井伊谷宮(いいのやぐう) 滞在の目安 20分 |
約10分 |
気賀の関所 滞在の目安 40分 |
約10分 |
東名高速道路舘山寺スマートIC |
スタート
車で約10分
滞在の目安 60分
今川氏真、徳川家康、山内一豊などの戦国大名たちに縁の深い掛川城は、遠江の重要な戦略拠点でした。
山内一豊の時代、文禄元年(1592年)から5年の歳月をかけて天守閣が造営されましたが、安政の大地震で被害を受け廃城となってしまいます。そのおよそ400年後、平成6年(1994年)に再建された天守閣は、全国で初めて本格的な木造で復元され、往時の戦国武将の士気を今に伝えています。
二の丸に建てられた掛川城御殿は、江戸時代後期の建築で、現存する城郭御殿としては、京都二条城など全国に4つしかない貴重な建造物です。安政の大地震の後に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。
お問い合わせ
所在地:静岡県掛川市掛川1138番地の24
電話番号:0537-22-1146
車で約20分
滞在の目安 60分
室町時代初期(1401年)に開山した萬松山可睡齋は、曹洞宗の巨刹で、遠州地方を代表する寺院・遠州三山の一つ。
その名は、第11代住職であった等膳和尚が、家康公に浜松城に招かれた際に居眠りをしてしまい、その姿をご覧になった家康公が「和尚、眠る可し。」と仰せられ、それ以来和尚が「可睡和尚」と呼ばれるようになったことに由来していると伝えられています。
江戸時代には家康公の加護を受けていた可睡齋は、その後、明治時代になると神仏分離(1873年)により、秋葉三尺坊大権現が遷座し、全国屈指の火伏霊場として秋葉総本殿と称するようになるなど、長い歴史の中で多くの崇敬を集めてきました。
毎年1~3月には日本最大級の32段1200体の雛飾りが展示される可睡ひなまつりと、室内ぼたん庭園が開催され人気を集めています。
予約をすれば、精進料理を味わったり、座禅・写経体験をすることができます。日々の雑踏から離れ由緒ある禅寺で静かに自分を見つめてみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ
所在地:静岡県袋井市久能2915番地の1
電話番号:0538-42-2121
車で約40分
滞在の目安 60分
徳川家康公が29歳から45歳まで在城した浜松城。後に家康公が天下人となり、続いて水野忠邦ら歴代の城主が次々と老中などの幕府の要職に就いたことから「出世城」と呼ばれています。
家康公にとって、武田信玄公と戦い唯一の負け戦となった三方ヶ原の戦い(1572年)、長篠の戦い(1575年)、小牧・長久手の戦い(1584年)という戦国期の重要な戦を経験した浜松時代は人生のハイライト。家康公はこの浜松城を足掛かりに天下取りを成し遂げたのです。
現在の天守閣は、三方ヶ原台地の斜面に沿って築かれた往時の旧天主台の石垣の上に、昭和33年に再建されたものです。公園内には茶室の松韻亭や日本庭園が設けられ、桜の名所としても浜松市民に広く愛されています。
天守閣の展示は、築城450周年を記念し2021年1月にリニューアルされており、プロジェクションマッピングを使用した城下町の解説や城跡の発掘調査で発見された出土品が展示されています。
お問い合わせ
住所:静岡県浜松市中央区元城町100-2
電話: 053-453-3872
浜松うなぎ
浜松市の特産品といえば、浜名湖のうなぎ。浜名湖は100年以上の歴史を持つうなぎ養殖発祥の地であり、市内にはたくさんのうなぎの専門店があります。温暖な気候とミネラルを豊富に含んだ天然水に恵まれた環境で育った浜名湖のうなぎは、柔らかな身と上品な脂が特徴。
うなぎの蒲焼といえば、背開きにするか腹開きにするか、蒸して焼くか蒸さないで焼くかの調理法の違いで関東風、関西風と分かれますが、日本列島のほぼ中央に位置する浜松市には関東風と関西風のお店が混在しており、両方のうなぎが味わえます。
車で約40分
滞在の目安 30分
自然豊かな奥浜名湖の北部、井伊谷地区にある古刹・龍潭寺は、地名にその名を冠するこの地域の名家・井伊家の菩提寺です。天平時代に行基により開創されたと伝えられ、平安時代の元祖・井伊共保から40代までの当主の祖霊を祀り、歴代当主から厚い奥浜名湖の北部、井伊谷地区の古刹・龍潭寺は、地名にその名を冠するこの地域の名家・井伊家の菩提寺です。天平時代に行基により開創されたと伝えられ、平安時代の元祖・井伊共保から40代までの当主の祖霊を祀り、歴代当主から篤い帰依を受けました。
中でも徳川家康公に仕え、「徳川四天王」の一人として名を馳せた24代当主・井伊直政が有名です。2017年にはその直正の養母がNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主人公となり、井伊家とともにこの龍潭寺も脚光を浴びることとなりました。
山門、本堂は17世紀の建築で、本堂にある左甚五郎作の廊下は鶯張りとなっています。また、本堂北側にある龍潭寺庭園は小堀遠州により、江戸時代に初期に築かれた池泉鑑賞式庭園で、「東海一の名園」と称賛されています。国の指定名勝ともなっているこの庭園は、春はさつき、秋は満天星(どうだん)が咲き四季折々の美しさを見せてくれます。
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所在地:浜松市浜名区引佐町井伊谷1989
電話:053-542-0480
徒歩で約5分
滞在の目安 20分
後醍醐天皇の第4皇子である宗良親王(むねながしんのう)を祀る神社です。親王は、和歌に秀でていたことから、学徳成就や合格の神様として崇められています。また、朝廷が南朝と北朝に二分されていた激動の時代を、当時としては長寿である73才まで生き抜いたことから、「長寿・除災開運」「道開き・交通安全」の守護神としても信仰を集めています。
境内にはこの宗良親王の歌碑があり、その歌にどんな逆境に陥っても不撓不屈の精神で正義のために一生をささげた親王の御遺徳を今に伝えています。
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所在地:静岡県浜松市浜名区引佐町井伊谷1991-1
電話:053-542-0355
車で約10分
滞在の目安 40分
気賀の関所は1601年、徳川家康公によって設置された姫街道の関。関守りは、井伊家にも縁が深い気賀近藤氏が務めたとされます。
敷地内には、周囲に矢来をめぐらし、通行人を吟味するための建物であった本番所、牢屋を備えた向番所、そのほか釣鐘・大砲が備えてあったといわれる遠見番所などが復元されており、中を見学することができます。そのほか展示室「姫様館」には、往時をしのばせる駕籠や手形など、関所・宿場に関する貴重な資料が展示されています。また、江戸時代の若殿や町娘、忍者の服を着ることができるお着替え体験や、抹茶を楽しむこともできます。(※開催日時・内容につきましては公式サイトをご確認ください。)
お問い合わせ
所在地:静岡県浜松市浜名区細江町気賀4577
電話:053-523-2855
車で約10分
ゴール
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