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富士山には4つの五合目があることをご存じですか!?富士山の海側には富士宮口五合目、御殿場口新五合目があり、東側には須走口五合目が、そして北側には富士スバルライン五合目があります。それぞれの五合目は頂上への登山ルートの起点となっていますが、公共交通機関やマイカーでアクセスできることから多くの方が訪れる人気観光スポットともなっています。
ここではそんな富士山にある4つの五合目のうち最も高い標高に位置する富士宮口五合目観光のおすすめポイントをご紹介します。
富士登山まではするつもりはないけれど富士山には行ってみたい!雲の上からの景色を見てみたい!という方はぜひご一読ください。
富士宮口五合目に通じる富士宮ルートは令和6年9月10日午後5時に冬季閉鎖しました。
○閉鎖区間 六合目(※)~山頂
※五合目から六合目間は、今後の積雪状況等により閉鎖時期を決定します。例年11月上旬まで通行可能です。
詳細は静岡県公式サイト富士登山道の情報ページでご確認ください。
(2024年9月10日更新)
今回、富士宮口五合目へはJR身延線の富士宮駅から富士急行の富士登山バスで向かいました。富士宮駅から五合目まではおよそ1時間半。富士山スカイラインの麓のゲートからはおよそ30分で到着します。五合目に到着しバスを降りると、雲が視界の下の方に浮かび、遠くまで街並みや海を見渡せる眺望に思わず目を奪われます。
シャトルバスの到着場所には、仮設の売店(ユニットハウス)や飲み物の自動販売機が設置されています。これは、2024年夏現在、レストハウスが使用できないため臨時で設置されているもので、悪天候時の緊急避難場所ともなっています。五合目にはここ以外には、売店や自動販売機がないので、飲み物等が必要な方はここで忘れずに購入しておいてくださいね。なお、売店の営業期間は開山期のみとなります。
営業日時 | 2024年7月10日~9月10日 AM6:00~PM6:00 |
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営業内容 | 軽食、飲み物等の販売、登山用具のレンタル、荷物預かりなど |
注意事項 |
売店(ユニットハウス)は、緊急時の避難場所として24時間開放しています。譲り合って利用するとともに、 |
シャトルバスの到着所に仮設トイレが設置されています。
※仮設トイレのみとなりますので、五合目に登る前に水ヶ塚駐車場のトイレを利用されることをおすすめします。
期間 | 仮設トイレ |
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2024年6月28日~9月24日 | 15~16基(うち1基は多目的トイレ) |
2024年9月25日~10月下旬又は11月初旬※ | 5基 |
※富士山スカイラインが閉鎖されるまで
また、登山口から3分ほど登ったところに公衆トイレが設置(常設)されていますので、そちらもご利用いただけます。(公衆トイレ開設期間:2024年6月22日~10月14日)
バス発着所 仮設の売店とトイレがあります。 |
売店の様子 |
自動販売機 |
案内看板を見て登山口へと階段を登り道なりに進んでいきます。ここで左手を見上げると、扁平の茶色い山が。まさかのこの姿が、富士山の中腹・標高2400mから見上げた頂上です。
直線通路を歩いて進むと左側に、登山案内・観光案内所が見えてきます。その向こうが登山口で、開山期には富士山保全協力金を受付けしています。
登山口脇には、富士山に初めて登った外国人・初代駐日イギリス公使、サー・ラザフォート・オールコックの富士登山記念碑が建てられています。オールコックが富士登山をしたのは江戸時代末期の1860年のこと。このオールコックの富士登山はイギリスでもニュースとなったそうで日刊新聞「タイムズ」に、「オールコックは、日本人が愛し尊ぶ富士山について語られていることが真実であるかどうか確かめたいという好奇心から富士登山をした。」と記載されたそうです。
また登山口には富士宮ルート全体図の看板もあります。頂上を含め富士宮ルートには8軒の山小屋があります。ルート、山小屋の他に登山や下山の所要時間の記載もありますので、ぜひ眺めてみてください。
登山道は階段からスタートします。ぜひ階段を少し登って、後ろを振り返ってみましょう。
眼下に浮かぶ雲間から、麓の森林地帯と富士宮市や富士市の市街、その向こうの伊豆半島と三保半島に囲まれた駿河湾まで一望でき、ここが標高2400mであることを実感します。
階段からもう少し登山道を歩いていくとほどなく公衆トイレが見えてきます。公衆トイレをご利用の際には、富士山の保全のための協力金200円を支払いましょう。
五合目から見上げる富士山頂上 |
富士登山事前登録を確認しています(開山期のみ) |
富士山保全協力金の受付(開山期のみ) |
せっかく五合目まで来たのに、景色を眺めて帰るだけではもったいない!そんな方には、六合目までのハイキングをおすすめします。
六合目までは富士登山ルートを登ることおよそ20分。登り出してすぐに、岩や溶岩石ででこぼこの足元が不安定な道となりますので、足元には気をつけて進んでくださいね。登山道からはさらに視野が広がり、より眺望を楽しむことができますよ。
六合目までハイキングする際は、登山靴でなくてもスニーカーなど底が平らな歩きやすい靴なら大丈夫です。また、山の天気は変わりやすいので、雨に備えてレインウェアを持参されることをおすすめします。傘をさして登山道を歩くのは非常に危険なので絶対にやめましょう。
富士宮ルートのスタート |
登山口から少し登った富士宮ルートの様子 |
六合目へ登山道を登る |
登山口から登ることおよそ20分で六合目に到着。六合目には2軒の山小屋があり、手前が雲海荘、奥が宝永山荘です。
どちらの山小屋でもコーヒーやジュースでの休憩はもちろん、お食事を取ることもできますよ。山小屋の御主人や女将さんに話しかけてみると富士山や富士登山についてなかなか聞けないお話も聞けるかもしれません。立ち寄って広い空と眼下に広がる景色を眺めながら雲の上の滞在を楽しんでみてはいかがでしょうか。
六合目山小屋の営業状況については必ず下記よりご確認ください。
雲海荘の外観 |
雲海荘の内部 |
雲海荘のみなさん |
宝永山荘の内部① |
宝永山荘の内部② |
宝永山荘のみなさん |
六合目の山小屋での滞在のあと、五合目へ戻ってもいいのですが、お時間がある方におすすめしたいのは、宝永火口縁周遊コースから五合目へ戻るコース。
(五合目へ登ってきたルートから戻る場合の時間はおよそ10分。宝永火口周遊コースから戻る場合は、55分ほどかかります。)
雲海荘、宝永山荘を過ぎると左手が頂上への登山ルートとなり、まっすぐ伸びる小径が宝永火口縁周遊コースです。この辺りは森林限界で樹木は見られません。代わりにオンタデやイタドリなど少ない養分でも育つことができる多年草が見られます。そんな厳しい自然環境の中でも育つたくましい植物を観察しながら、平らな小径をまっすぐ進んでいくと10分ほどで宝永火口の西側の淵に到着します。
目の前には、突如ぽっかりと巨大な穴・宝永火口(第一火口)が見えます。火口の向こうにそびえる山が宝永山。写真で見たことがあったとしても実際にその火口の景色を目にした時の感動は大きいはず!
この宝永火口と宝永山は、今からおよそ300年前、江戸時代中期の1707年に起こった噴火の際にできたものです。壮大な地殻変動のパワーを感じるこの景観に、火山のない国から来た外国人は大きな感動を覚えるそう。世界の名だたる自然の絶景に負けないこの景色は、富士宮口五合目まで来たならぜひご覧いただきたい雄大な自然美です。
宝永火口 |
宝永火口 馬の背と宝永山山頂の眺め |
宝永火口縁周遊コースイラストマップ |
宝永火口縁の眺めを堪能したら、第二火口方面へ進みます。途中で御殿場口新五合目や御天庭など麓へ下るコースとの分岐点もありますので、うっかり進んでしまわないよう案内看板をしっかりと確認しましょう。
お天気がよく雲がなければ、眼下には伊豆半島から御前崎まで駿河湾の景色が広がります。
宝永第二火口縁の案内看板 |
火口縁の様子 |
さらに進んでいくと、さきほどまでの荒野のような風景とは打って変わり、カラマツやダケカンバなどの森林の中へ入ります。ここではさまざまな高山植物も観察でき、富士山の豊かな自然を感じることができます。森林の中を進んでいくと35分ほどで五合目駐車場の東端に到着します。
五合目の登山口から1時間20分ほどのこの宝永火口縁周遊コースは、溶岩と砂礫の中から富士山の原生林を進むコースで、富士山の過酷な自然環境と豊かな自然の恵みの両方を感じることができる魅力いっぱいのハイキングコースとなっています。
宝永火口縁周遊コース① |
宝永火口縁周遊コース② |
ヤマホタルブクロ |
六合目の山小屋や宝永火口、その先の森林コースまで富士宮口の見どころを紹介してきましたが、富士宮口へお出かけの際には、必ずスニーカーなどの底の平らな歩きやすい靴でお出かけください。
標高が高いため気温が低く風も強い一方、太陽にも近いため紫外線も強くなりますので紫外線対策と寒さ対策もお忘れなく!できれば撥水性があり通気性の良いレインウェアなどの雨具を携帯することをお勧めします。
五合目に来たなら景色を眺めるだけではもったいない!ぜひ足を伸ばして富士山の大自然を体感してみませんか。
富士宮口へのアクセス方法をマイカー規制がある富士登山開山期とそれ以外の期間に分けて紹介します。
富士山環境保全のため、開山期間は例年、富士山スカイラインのマイカーでの通行が規制されているため公共交通機関でのアクセスが必要となります。
乗り換え駐車場 |
住所:裾野市須山2308-5 電話番号 055-998-0085 |
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シャトルバス運賃 | 片道1,320円(小人660円)、往復2,200円(小人1,100円) |
運行時間 | 登山バス 6:00~18:00 60分間隔で運行 下山バス 7:00~19:00 60分間隔で運行 |
所要時間 | 約35分 |
問い合わせ先 | 富士急静岡バス(株) 0545-71-2495 |
マイカー規制詳細情報 | http://www.city.fujinomiya.lg.jp/fujisan/llti2b0000000vad.html |
JR富士駅(東海道線)、JR新富士駅(東海道新幹線)、JR富士宮駅(身延線)から乗車できます。
詳細は富士急行ホームページにてご確認ください。https://bus.fujikyu.co.jp/rosen/fujitozan
最寄りのJR駅等からの通常タクシーのほか、水ヶ塚駐車場からはシャトルタクシーに乗車できます。
※事前の予約をおすすめします。
富士山スカイラインは例年、雪が解ける4月末頃に通行が可能となり、降雪が観察される10月下旬~11月初めに閉鎖となります。
冬季閉鎖は積雪の状況により早まる可能性があります。詳細は静岡県/富士山スカイライン情報にてご確認ください。
夏の開山期は、マイカーの通行は規制されていますが、それ以外の期間はマイカーで直接五合目へアクセスすることができます。富士山スカイラインの通行、五合目の駐車場の利用ともに無料です。
※五合目行きのバスの運行はありません。
各スポットの詳細情報は、地図上のマークをクリックしてください。
酪農がさかんな富士山西麓。せっかく富士宮口五合目に来たならぜひ朝霧高原のグルメも味わってみてください。
牧場に併設している下記の施設では、動物とのふれあい体験、バター作りなどの食体験はもちろんバーベキューもできますよ。
店舗名 | おすすめグルメ |
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いでぼく |
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