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山々と生態系と源流の、深き聖域 南アルプスエコパーク

3000m級の高峰に託された動植物の聖域が人々に伝えるもの。

標高3000mを超える高山を九つ数える南アルプスは、前衛を含めて広大な山岳地帯を形成し、四つの大河川の源ともなっています。南アルプスだけに生息する固有種や絶滅危惧種も多く、高山だけに残った貴重な自然の聖域が現在も保たれています。
「南アルプスユネスコエコパーク」は2014年に登録承認されたもので、当該地域の豊かな生態系や生物多様性を保全するとともに、自然に学びながら持続可能な文化的、経済的、社会的発展を目指す生物圏保存の取り組みに関係の地域が協調するものです。
日本最高峰の富士山、日本最深の駿河湾だけでなく、標高3000mの世界的に価値ある生態系が静岡県には存在しています。

南アルプスエコパークの特色

南アルプスエコパークは、自然の保全が最優先されている核心地域、核心地域に隣接しエコツーリズムなどの持続可能な利用が行われる緩衝地域、環境と調和しながら人々が生活を営んでいる移行地域の三つから構成されています。核心地域では南アルプス固有種であるキタダケソウ、南限種であるライチョウなどの貴重な動植物が生息。県内では静岡市の一部と川根本町がエコパークに含まれ、3000m級の高山13座のうち10座が静岡市または隣接自治体との境界線上にあります。

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