無限とも言える自然の造型力の驚異伊豆半島ジオパーク堂ヶ島

自然の造形の驚異にふれるとき、時間が消失し、畏敬に浸される。

西伊豆堂ヶ島周辺の海岸線は、東伊豆の城ヶ崎海岸と対照的に白っぽい岩の層から成っており、自然の造形の妙とも言うべき複雑な美を作り上げています。

これは、太古の海底火山の活動によって海底に噴出した火山灰や水底土石流が海底に堆積し、長い年月の間に岩塊となったものが伊豆半島の本州への衝突とともに隆起したと考えられ、それがさらに波によって穴を穿たれたりするなどして、見事な景観を呈するようになりました。

堂ヶ島周辺は、海食洞としてよく知られた「天窓洞」のほか、奇岩やトンボロなどが点在するジオサイトの宝庫。永遠とも言える時間の凝結は、見るものに畏敬の念を覚えさせます。

堂ヶ島のみどころ

堂ヶ島周辺のように海底火山による火山灰や軽石の噴出、水底土石流等が地層断面として観察できるジオサイトは、世界的にも有数です。著名な天窓洞のほか、亀島、蛇島（じゃじま）などでは奇岩景観の中に火山活動の痕跡が読み取れます。周辺はジオサイトの宝庫であり、トンボロ（陸繋島）で知られた三四郎島ではマグマの柱状節理が観察でき、浮島（ふとう）海岸ではマグマが板状の奇岩に形成されています。沢田公園や枯野公園付近でも、独特の景観を見ることができます。