Interview
静岡発、世界へ。選手インタビュー
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プロサーファー
池田 美来さん
元プロウインドサーファーの父と、マリンスポーツ好きの母の影響で、サーフィンを始めた池田美来さん。2019年「第5回白浜スプリングカップ」ウィメンクラス優勝、「第37回全日本級別サーフィン選手権」ガールズクラス準優勝など快進撃を続け、JPSA(日本プロサーフィン連盟)プロ資格を最年少の11歳8ヶ月で獲得しました。その後強化指定ジュニア選手に選ばれるなど、将来が期待されるサーファーとして静岡県御前崎市を拠点に活動しています。
―― サーフィンを始めたきっかけは?
両親がウインドサーフィンをしていたこともあり、幼い頃から海に親しみがありました。サーフィンを始めたのは、波を滑り降りる感覚が楽しかったから。今も、両親に海に連れて行ってもらい、ビデオを撮ってもらったり、技術的なことを教えてもらったりしています。技術やボードのことについては、お世話になっているショップの店長さんにも教えてもらっていて、小学校2年生のときに初めて挨拶に行ってから6年くらいのお付き合いになります。
―― 競技を続ける上でのモチベーションは?
上手になっていくことが楽しいから、それがモチベーションにつながっています。応援してくれている人たちがいて、期待に応えたいと思う気持ちも大きいですね。
2021年JPSA第3戦はとくに印象に残っていて、波のサイズもあり、プラスの方に気持ちを持っていくことができました。3位に入ることができ、その大会のもっとも高いポイントに与えられるベストライディング賞を得ることができました。 大会で自分らしい試合ができ、結果が出せたことは自信になりました。
いつもより大きな波に乗れたり、自分の中での大きな目標を達成できたときは、成長をすごく感じられます。
―― 普段はどんな練習をしていますか?
毎日の風向きや波の情報を見て、御前崎ロングビーチや静波海岸など、良い波の場所で練習するようにしています。毎回ビデオを撮ってもらい、自分のライディングを見て、良いところや改善点を次の練習に生かすようにしています。
最近では、静波サーフスタジアムにも練習に行きます。自分のライディングの改善のための反復練習ができるので、海よりも改善しやすいですね。
日々の練習では、何らかの目標や意義を持って取り組むようにしています。トレーニングでは体幹、筋力、動体視力などを鍛えて、自分の最高のパフォーマンスを発揮できるようにしています。諦めず耐えることができる我慢強さが長所だと思うので、トレーニングやパドリングできついときでも、ここが限界だと決め付けないようにしています。つらいと思うことはあまりないですね。
―― 1日のスケジュールを教えてください。
たとえば冬のよくある1日のパターンだと、朝5時に起きて朝食後、1時間ぐらい朝練をします。その後学校に行き、15時ぐらいに帰宅してから日没まで練習。18時頃に夕飯を済ませたら、21時ぐらいまでジムでトレーニングをします。
サーフィン以外だと、今はクロスワードパズルにはまっていて、車での移動時間にやっています。答えが分かると快感なんです。
―― サーフィンの魅力は?
テイクオフする時のスピード感。サーフィンは風向きや潮の満ち引き、気圧配置などで波の状況が変わり、練習環境が異なります。それに合わせてサーフィンすることも魅力だと思います。それと、試合を見るのも楽しいんです。サーフィンならではの戦い方や駆け引きも見られるので、他の競技とは違う面白さがあります。
―― 1年後、3年後、10年後の目標は?
1年後の目標は、JPSA年間ランキンググランドチャンピオン、パリオリンピック出場。そして3年後に、2028年に開催されるロサンゼルスオリンピック日本代表と、WSL(World Surf League)のQS(クオリファイングシリーズ)ランキング上位になることを目標にしています。10年後には憧れのCT(チャンピオンシップツアー)チャンピオンになって、後世にサーフィンをつなげる取り組みをしたいです。
―― 静岡でウォーターサイドスポーツを楽しみたい人へメッセージをお願いします。
ビーチマリンスポーツは環境の変化に影響されるため、危険な面もありますが、場所によっていろいろな波のサイズや波質があり、レベルに合った場所を選んで楽しむことができます。これから始める人も、いつも楽しんでいる人も、安全に気をつけてマリンスポーツを思いっきり楽しんでください!
【プロフィール】
池田 美来 (いけだ みらい)
2007年11月7日生まれ
静岡県御前崎市出身
インスタグラム:miraikeda1107
■経歴
2019年 プロ公認取得(11歳8ヶ月)
2020年 JPSA特別戦 5位
2020年 ジュニアオープン選手権大会 3位
2021年 JPSA 第3戦 茨城サーフィンクラシック 3位
2021年 JPSA 第4戦 ムラサキ鴨川オープン 5位
2021年 JPSA ショートボード年間ランキング 6位
2023年 ASF ASIAN SURFING CHAMPIONSHIPS 2023(サーフィン・アジア選手権) 準優勝
■活動拠点
御前崎市ロングビーチ、牧之原市静波海岸
※掲載内容は2023年7月時点のものになります。
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