「ビーチハンドボール愛」で日本一へ

ビーチハンドボールチーム

FOCOSO浜松（フォコーゾ浜松）

世界に通じるチームを目指し、2021年5月に結成された静岡県初の本格的ビーチハンドボールチーム「FOCOSO浜松」。21歳から41歳まで幅広い年代で構成され、出身も浜松市をはじめ、静岡市や御殿場市、県外出身・在住のメンバーも所属しています。共通点は「ビーチハンドボール愛が強く熱い」こと。雨でも強風でも練習するエネルギーで、国内外での大会出場のほか、競技の普及活動、選手育成、ビーチスポーツイベントへの参加と、さまざまな交流活動を行っています。

撮影：RIKA YAHARA

「猛暑でも雨でも練習するビーチハンドボール愛の強いメンバーです」

―― チーム結成のきっかけ、メンバーについて教えてください。

ハンドボールの普及に総合的に取り組む「ソーシャルハンドボールコミュニティ浜松」での活動や、合同チームで出場したオーストラリア全豪選手権のチームメンバーを中心に意欲のあるメンバーが集結し、チームを結成しました。

メンバーは、ビーチハンドボール日本代表候補、全日本選手権優勝経験者が4名いるほか、ハンドボール元日本リーガーや海外経験が豊富なメンバーもいます。監督の星野は、ビーチハンドボール女子前日本代表キャプテンです。

チーム名のFOCOSO（フォコーゾ）は、イタリア語で「情熱的・燃えるような」の意味。真夏のビーチコートと、猛暑でも雨でも強風でも練習するビーチハンド愛の強いメンバーをイメージして名付けました。拠点である浜松市が「ビーチ・マリンスポーツの聖地」を目指しているので、そうした動きとも連携しながら、日々の練習や活動に励んでいます。

＠碧南ビーチスポーツ大会実行委員会

―― ビーチハンドボールはどんな競技ですか？

一般的な室内のハンドボールは7人制ですが、ビーチハンドボールは砂浜で10人を1チームとして行われ、交代を繰り返しながらゴールキーパーを含む4人のプレーヤーが同時にプレーします。1セット10分の2セット制で、セットカウントが同点の場合は、シューターとゴールキーパーが1対1で対峙するショットアウトで決着します。

ハンドボールとの大きな違いは、激しい身体接触が禁止であること。スピン（空中で360度以上回転）、スカイ（空中でボールをキャッチして着地前にシュート）など1ゴール2得点となるシュートがあること。ダイナミックでアクロバティックなプレーも、ビーチハンドボールの特徴で、魅力です。

メンバーからは、競技の魅力について「ゴールキーパーでも得点のチャンスが多い」「ハンドボールの動きをベースにバレー・バスケ・体操・フィギュアスケートなどさまざまなスポーツの動きや要素を応用できる究極のビーチスポーツ」「攻守の切り替えや選手交代など試合展開の速さ」「試合時間が短く、2得点のシュートもあり最後まで何があるか分からない」という声もあります。

撮影：RIKA YAHARA

「ビーチハンドボールは老若男女がともに楽しめるスポーツ」

―― 各選手の競技を始めたきっかけを教えてください。

メンバーは年齢も幅広く、チームに入ったきっかけも、「友人・チームメイトに誘われた」「体験会に参加して面白そうだと感じた」「大会を観戦して面白そうだと感じた」「県外から転勤してきて気軽にハンドボールができる場所を探す中、ソーシャルハンドボールコミュニティ浜松と出会いビーチハンドボールも面白そうだと感じたから」とさまざまです。激しい身体接触が少ないので、老若男女が一緒に楽しめますし、ハンドボール未経験者でも上手くなれます。男女混合チームでのプレーも可能です。

―― 普段の練習内容を教えてください。

月3回程度、チーム戦術やコンビネーション強化のためのチーム練習・ゲーム形式練習、グループ戦術や個人のスキルアップ・課題解決のためのフリー練習を行うほか、スキルアップやフィジカル強化のための個人練習を週1〜2回行っています。各自でフィジカル強化やコンディション調整のためのトレーニングをし、月1回程度練習試合を行っています。

技術向上のため、試合や練習メニューの映像分析や、練習の質の向上にも取り組んでいます。

―― メンバーにとって「FOCOSO浜松」とは？

「日本一熱いチーム」
「日本一にならないといけないチーム」
「日本一にコミットするチーム」
「本気になれるチーム」
「自分を成長させてくれて新しい発見を見つけられるチーム」
「今の自分を形作っているもの」
「切磋琢磨できる場所」
「ワークライフバランスにかけがえのないもの」
「目指す未来へのファーストステップ」